2013年8月4日。世の中では某アイドルの結婚が取り沙汰されたこの日、霞ヶ浦においては霞探R第三戦が厳かに開催された。
朝一のミーティング。今日は暑くなりそう・・・。
スタートコールはボウジン武江氏。たのんますよ~!
もはや国宝!ローリー西澤氏。その座を守れるのか!?
技能賞のテツジ氏。まさかの師弟逆転現象!?時代が来てます!
敢闘賞のウチダ氏。初ウェイインおめでとうございます!
外道賞のフジサク氏。やっぱりアメザリ!しかもマッカチン!(えっ!知らない・・・!?)
ビッグフィッシュはナカムラ氏。今年絶好調!本湖勝負が光ってます!
3位のダイチ少年!しっかり挨拶、コメントが出来てたぞ!
2位のキハチロー氏。あれ!?朝ミーティングの時に・・・。
栄えあるウィナーはテツジ氏!!技能賞とのダブル受賞!
2013年AOY戦線トップを走る「口パク」Nモト氏は、このまま逃げ切れるのか!?
霞ヶ浦に対峙する猛者たちにとっては待ち遠しかった第三戦。楽しみ度合はもちろん「Yeah!めっちゃホリディ」な1日である。なぜなら、始まるまでは誰もが釣れることだけを妄想しているのだから。ある意味、水を得た魚のように、ストレス社会に生きる釣り人たちが目を輝かせ、自身も輝く瞬間を思い描き、霞ヶ浦に集うのである。
今回のエリアは実に広大。大山から牛堀まで。牛堀から大山まで、と言ってもいい。当然本湖の湖岸、水門、ドック壁などなどのストラクチャーを攻めるもよし、高橋川、小野川、南水路、野田奈川、新利根川といった流入河川を攻略するもよし。霞ヶ浦にあって、「ザ、カスミ」と言えるシチュエーションだらけの中から、お好きなところをお好きな時間にお好きなだけやっちゃいなよ、という、フィッシャーマンとしての選球眼および腕が問われるエリアである(エリア選択が大雑把、という言い方は決してしないように)。
この時期の霞ヶ浦の特徴と言えば、やはり夏。水温が上昇し、この上なくバスが夏の動きをするのが通常。早朝はフィーディングしててほしいよなー。日が昇ったらシェードかなー。流れはあった方がいいよなー。夏と言えば縦スト?などなど。妄想のホライゾンはどこまで行っても見えない。霞ヶ浦の地図×バスの習性=ここでこのルアー、的な霞人ならではのセオリーを展開し、各人がバスを追い求めるのである。
前戦の詳細レポートでも述べたことだが、今年の霞ヶ浦はやはり例年と比べるとちょっと違うらしい。ゲリラ豪雨の頻発などもあり、少し水温が低いのではないか、というのはバスフィッシング攻略エキスパートコーチのMAC松村氏談。それは当然、バスの動きが通常と異なる可能性があることを意味する。そうなると、出会い系ポテンヒットしか望めない、という悲劇も視野に入ってくる。このような状況において、霞探Rの猛者たちの妄想は現実のものとなるのか、はたまたウチで枕を濡らす結果となるのか。
今大会、本年のボート戦にて試験実施された「ボーナスエントリーシステム」を本格導入する運びとなった。それはすなわち、霞探Rのスポンサー様製品でバスをキャッチした場合、ウェイインできるバスが1本追加になる、というモノ。ミステリーレングス方式をとる霞探Rにおいて、ウェイイン対象が増えることは、入賞確率が増えることを意味する。とはいえ、既に霞探Rスポンサー様製品の実績はフィールドテストレポートを見ても証明済み。霞探Rの猛者たちからすれば、いつもの釣りをするだけでウェイイン対象が増える、という驚愕のシステムである。はてさて、結果はいかに。
今大会、結果としては実に釣れた大会となった。32名の参加者のうち、23名がバスをキャッチ。確認されたバスの数は。。。たくさんである。40UPのバスも多数確認され、我らが愛する霞ヶ浦のポテンシャルに改めて驚かされる結果となった。
また、もう一つの霞探Rの新記録も誕生。『ロリバス』と言えば、既に人間国宝とまで言われるローリー西澤氏があまりにも有名である。ミステリーレングス方式のため、イチマルもまた入賞確率を上げるためのストラテジーとしては非常に有効なことは、これまでもよく知られており、氏はその第一人者として今も活躍されている。今大会も2本のイチマルをウェイインし、中畑清を彷彿とさせる「絶好調です!!」宣言も飛び出たぐらいであるが、今大会はとうとう驚愕の「ゼロマル」がウェイインされた。ゼロマルキャッチのパターンを編み出したりゅう爺氏はかたくなにローリー西澤氏にはそのパターンの全容を明かそうとはせず。ロリバスもとうとう群雄割拠のゼロマル時代に突入したと言えよう。
今回のウェイイン報告会、上記のような報告が各人より行われていったのだが、やはり釣れたエリアや方法というのはかなり共通項が多くなってくる。セオリーとは、実績の積み重ねが分析されて得られた一般論である。今回のように、得られた結果の数が多ければ多いほど、「そういうことだったのか」と、より『正しい答え』を確認することができるわけである。そういった意味でも、力試しがしたい人だけでなく、ビギナーの方々にもぜひ霞探Rの門をたたいていただきたい。
さて、こんなにもたくさんのバスが確認された大会。入賞者のご紹介といこう。
技能賞は、3本の40UPを含め合計10本と、霞ヶ浦においてツ抜けを達成した“タンキラー”テツジ氏に贈られた。かつて年間AOYも獲得している氏は今年、これまでの2戦においては苦渋のノーフィッシュが続いていたが、ここへきて爆発。しかし、それもそのはず。今回はりゅう爺氏もしっかりウェイインしているわけで、りゅう爺氏が活躍すると必ずその記録を上回るという、料理の鉄人の神田川敏郎と道場六三郎のような戦いがそこにはあったのである。
敢闘賞は、霞探R公式戦初ウェイインを果たしたウチダ氏に贈られた。報告会におけるウチダ氏の笑顔、それをにこやかに聞いた猛者たちの拍手が忘れられない。氏の努力とそれを知る猛者たちの優しさ、これが「霞探Rシップ」とも呼べる素晴らしさではなかろうかと思うのである。
外道賞は、お試し参加ながら4インチグラブでザリガニをキャッチしたフジサク氏に贈られた。速報のページにて写真をご覧になられただろうか。素晴らしい写真の構図である。ラインが細いため、「4インチグラブとザリガニの空中浮遊」というタイトルを私はつけたい。
Big Fish賞は49cmをキャッチした財務大臣ナカムラ氏が受賞。何と、公式戦2戦連続のBig Fish賞受賞である。そしてキャッチしたルアーはビッグバスの黄金律、プロズチューンデヴァイス+テナガホッグ!!もはやPTDのBig Fish賞の獲得率は異常。2012年以降のOpen戦やBoat戦を含めた今大会までの霞探R全10戦のうち、PTDで獲得されたBig Fish賞は、今回でなんと5回目を数える。何と2回に1回はPTDでBig Fish賞が獲得されているというこの事実、あなたはどう考えるだろうか。
そしてミステリーレングスでの第3位は、なんとダイチ少年!!りゅう爺氏が発見したゼロマルパターンを駆使し、8cmのバスのウェイイン!!「次はミノーで釣りたいです!!」と宣言したダイチ少年、次戦はミノーで今回の3倍も、4倍も、5倍もあるバスをキャッチしてくれるに違いない。
第2位は、キハチロー氏が受賞!!速報で「効率的な戦略で」というレポートがされたとおり、この広大なエリアから実に頭脳的なエリア選択をした結果の見事なウェイイン。すでに知られているその実力を今回も遺憾なく発揮した、と言えよう。ちなみに、「効率的な戦略」を用いる必要があったその理由は。。。内緒です。
そして今回の第三戦のWINNERは、こちらもまた“タンキラー”テツジ氏!!技能賞とのダブル受賞である。報告会においても、「今回は上手くいきました」と、ご満悦だったことは実に印象深い。氏にとって、結果もまた「Yeah!めっちゃホリディ」だったに違いない。
以上で2013年度霞探Rの第3戦が終了した。話は早いが、次戦は最終戦。2013年のAOYが決まる1戦となる。以下にその候補となるTOP5の面々(8/4時点)をお知らせする。
第1位:口パクNモト氏 166cm
第2位:愛妻家ヒラツカ氏 156cm
第3位:ボウジンタケエ氏 147cm
第4位:財務大臣ナカムラ氏 139cm
第5位:キハチロー氏 117cm
ん~、僅差!!どうなるか、まだまだ分からない状況。実に楽しみである。皆、今から武者震いしていること間違いなしである。各位の最終戦の活躍を祈念する。
(レポート:ニッシー西嶋)
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