春はあけぼの。2014年シーズンの夜明けを迎えた霞探Rは、4月6日に開幕した。
霞探Rの春は再会のシーズン。長い冬を越え、久しぶりに出会う(ハズの)バスたちに対し血沸き肉躍る霞探Rの猛者たちは、朝の集合時間の早さに目をこすりながらも、
仲間との再会を果たす。これもまた霞探Rの春の風物詩であり、フィールドと対峙する一年の活力なのである。
2014年度、はじまり〜!それにしても寒い!!桜は咲いているんですけどねー。
今年度から参加の皆さん。面白い団体ですので楽しんでくださいねー。
2014年最初のスタートコールは昨年年間MVPの平塚氏。今年も嫁ネタ全開の予感。
技能賞は上原夫妻に。釣りウマ夫婦として有名です。流石の受賞です。
敢闘賞は霞初バスの木本氏に。ポイントを見る目が確かな証拠です。初バスの引きはどうでした?
外道賞は水柿さんに。お久しぶりです!親子で楽しんでましたね。全員の笑顔がすてきです!
第2位は上原奥様。いやー釣りますねー。丁寧な釣りがそれを可能にしているんですねー。
第2位は・・・来た!松村氏。12時すぎてからの時合の読みが流石です。が、惜しい!1位に一歩届かず!!
栄えある2014年初戦のwinnerは須田さんに!須田さん+PTDの黄金コンビがやってくれました。流石!!
第1戦これにて終了です。みなさんお疲れ様でした。また第2戦でお会いしましょう!
しかし、だ。あまりに寒い。
2日前は上着もいらないぐらいの陽気だった日本列島は、前日の大雨と寒気の流れ込みにより真冬に逆戻りし、北風、雨に見舞われる状況。霞探Rの猛者たちも本当の意味でガクブル状態での初戦を戦うことを余儀なくされた。何もこの2014年霞探R初戦の日にこんな天候にならなくてもよいのに、と思ったのは私だけではないはずだ。
当然この状況の影響を受けるのは霞探Rの猛者たちだけではない。再会を果たされるべきバスたちもまた同様に、このわずか数日のうちに激変したフィールドの影響を、文字通り徹頭徹尾体中に刻み込まれているのだ。もちろん春という時期は三寒四温。天候の変動はあたりまえだのクラッカーではある。自然の中で生きるバスにとっては甘んじても甘んじなくても受け入れなければならない自然の掟。スポーニングという大イベントに向け、どんなタフコンディションにも立ち向かわなければならない。そんなバスの行動を如何に読み解いていくのか。霞探Rの猛者たちは悠然と立ち向かったのである。
今回のエリアは北利根川から外浪逆浦、鰐川、常陸利根川の息栖大橋までと、霞ヶ浦、北浦から流れ出る川筋を大きく網羅するエリアである。一言でいえば広大。問答無用のメジャーレイクにおいて、数々のドラマを生み出してきたエリアが合戦の場となる。このエリアも、50cm近い増水、濁りといったダイレクトな天候影響を受けていたし、当日もめまぐるしく変化する天気、気温により常に変化が起きていた。一時的に風が止み、日が差したことも。これらの状況変化はベイトの動き、バスの動きが変わるきっかけがあったはず。エリアの特徴に加え、このきっかけを捉えた者が霞探R初戦の勝者と言えるだろう。
結果、参加47名の中で15名がバスをキャッチしてきた。戦前の予想では、まー釣れないだろうなという声が大半だったが、15名のウェイイン。これは正直、予想よりも皆さん釣ってきていらっしゃいましたな、という感想。さすがは霞探Rの猛者たちである。事実、32名はバスをキャッチできなかったということにはなるが、報告においてはギル、キャットフィッシュ、ヘラブナ、鯉、モツゴ、ワカサギ、ハス、ニゴイ、シラウオといった外道のキャッチも数多く聞かれた。霞ヶ浦はやはり春なのだ。
ちなみに霞探Rルールにおいては、使用タックルに制約はない。つまりエサ釣りOK。今大会は参加者47名のうち、配偶者の参加が3名、お子様参加が3名。ファミリーで気軽に楽しめる大会なのである。事実、今大会2名のお子さんと共に参加の水柿氏は、赤虫でモツゴ7匹、ワカサギ2匹を見事にウェイインされた。霞探Rは家庭にやさしいフィッシングクラブなのである。
ご家族参加と言えば、今大会ずば抜けた釣果を叩き出した上原夫妻。これだけタフコンディションのバーゲンセールと言える状況の中、2名で合わせて9匹のバスをキャッチする、という離れ業をやってのけた。噂によるとこの上原夫妻、関西にまで名をとどろかせているらしく、フィッシングショーにおいて霞探R実行委員が「霞探Rに参戦している上原夫妻について」という問い合わせを受けた、という逸話が残っている。
他にも、スミス社のスパイニーシャッドを駆使して5匹をキャッチした長沼氏(並木さん弟)、4匹をキャッチした昨年のAOYの愛妻家ヒラツカ氏など、厳しい中でも見事なアジャスタビリティを見せつけたメンバーも。霞探Rメンバー恐るべし。やはり霞探Rは疑う余地のない実力者集団である。
これらのような釣果報告は、今回も潮来ホテルの岩佐様のご配慮を頂き、ご用意いただあいた素晴らしい報告会場で行われた。そして気力体力を使い果たした霞探Rの猛者たちへ、激ウマのカレーライスを御用意いただくという、ザ・おもてなし。本当にいつも、ありがとうございます!!なお、2013年の最終戦で一世一代の大当たりを演じたワタナベ弟さんの報告書には、コッソリと「カレー3杯」がウェイインされていることを、私は見逃していない。
さてさて、今回の入賞者の皆さんをご紹介しよう。
今年度の霞探Rも昨年同様、優勝、2位、3位、Big Fish賞、外道賞、技能賞、敢闘賞が設けられている。優勝、2位、3位はこれまで通り、霞探R伝統のドラムロールによるミステリーレングス方式で決定される。ちなみに子供たちだけでなく、幾人数もの大の大人が真顔でドラムロールを敲く様子は、冷静にレポートを書いている今改めて思い出してみると・・・結構怖い光景である。
今大会の技能賞は疑う余地なく、上原夫妻が受賞となった。
これは満場一致。英語で言えばユナニマス(Unanimous)というヤツである。得意エリアが今回の主戦場となったこともあるというが、北風などのコンディションを見てシンカーのウェイトを調整するなど、熟練がなせるワザを駆使しての計9匹はやはりさすがである。
敢闘賞は、霞探Rの初参加であり、霞ヶ浦で初めてバスを釣ったという木本氏に贈られた。
土地勘についてはディスアドバンテージがあったはずだが、そんな中でのキャッチは37cm。センコーでキャッチした、とのことだが、写真を見ると、結構荒れている時間帯だった模様。かなり粘り強く我慢したのではなかろうかと、氏の心根の強さがうかがえるのである。
外道賞は、水柿さん親子(諒大くん、潤大くん)に贈られた。
トラブルもあったそうだが、上記のように小物釣りを楽しくできたとのこと。諒大くん、潤大くん、また霞探Rに遊びに来てね。
ミステリーレングス方式の3位は、敢闘賞を受賞した上原奥様が受賞された。
バスだけでなく、ギルも10匹ほどキャッチしたとのこと。全くご夫婦で大漁じゃ大漁じゃー!!リーダーの長さを魚のコンディションに合わせての攻略という話は、実に含蓄のある話だ。
2位は、霞ヶ浦最強のプロガイド、MAC松村氏である。
Big Fish賞も受賞となる48cmの超ナイスコンディションのバスをキャッチし、素晴らしい笑顔の写真と合わせてウェイインされた。最初は春のスペシャルなバスを狙った釣りを展開したが、不発。そのためベイトの動きを意識した釣りに変更したところ、このバスですよ。さすが。
そして2014年霞探R最初の優勝者は、やはりこの人。スダさんである。
「やはり」ですね。さすがである。そしてキャッチしたルアーは、霞ヶ浦最強のPTD。ただPTDを使うだけでなく、確実にキャッチするためのライン、確実にキャッチするためのドラグ調整といった、抜かりのないタックル選択、調整はもはや円熟と言っても過言ではない。霞探Rが誇る達人の達人たる所以と言えよう。
以上が2014年霞探R初戦の全容である。
例年より早い時期に開催された初戦。バスをキャッチするための一挙手一投足に意味があり、つながった1本の線がバスのキャッチに結びつく。釣りは一期一会である。今大会バスをキャッチできなかった猛者たちも、既に次戦に向け、活動をし出しているに違いない。そして霞探Rへの参戦をしようかどうか悩んでいるアナタ。勇気を出してぜひとも第一歩を踏み出してみていただきたい。霞探Rはいつでも、お待ちしております。
(レポート:ニッシー西嶋)
※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。
<ご協賛(順不同、敬称略)>
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
大丸興業株式会社(DAIKO)
株式会社スミス
VAGABOND
プロズファクトリー
株式会社サンライン
株式会社ラッキークラフト
GAN CRAFT
GETNET
エバーグリーンインターナショナル
メガネのスエナガ
オフィスZPI
HIDE UP
株式会社アムズデザイン
NITTI BAIT
BOREAS
NORIES
<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
潮来ホテル
ビジネスホテルトキワ
水辺基盤協会
W.B.S