2014年6月1日。いやー、よく釣れた。
茨城県の北浦の熱さは気温だけでなく、東京府中の日本ダービー並み、もしくはそれ以上だったに違いない。北浦全域をトーナメントウォーターとして開催された霞探R第2戦は歴史に残る乱打戦。バスが乱舞する今大会は翌週末に開催されるJBのTOP50会場と同一であることから、日本全国からの注目度の高さも噂される中での開催となったが、そんなものはいざ知らず、硬派な霞探Rの猛者面々は次々とバスをウェイインしていったのである。
皆真剣な面持ち!すでに戦いは始まっている!?
今回お試し参加の皆さん。とうとう霞探Rも参加50人のカベを超えそうです!楽しんでくださいねー。
今回のスタートコールは小島プロ。あやかって皆さん釣りまくりましょう!!
外道賞は梅里氏。もう定位置と言って良いのかなwあの写真は芸術的だよね・・・。
敢闘賞は桜田ジュニアと北村氏に。親子で大会に参加する・・・こういったスタイルも霞探Rならでは!!
技能賞はスタッフの丹氏。あの釣果を見れば全員納得の受賞ですね。見えバス攻略がばっちりはまりました。
第3位は望月氏。昨年の災難をはねのけての受賞!おめでとうございます!
第2位は一色氏。昨年のビックフィッシュ賞に続き北浦戦にめっぽう強いイメージが!!
そして第2戦のWinnerは北村氏!参戦2戦目の優勝はなかなか無いですよ!
第2戦終了!!皆さんお疲れ様でしたー!
北浦に来ると懐かしさを感じるのは私だけだろうか?
2012年4月22日に霞探Rの歴史が始まったのはここ北浦。あのころはまだ大地もかわいかった(笑)3年目の第2戦を迎えた霞探Rは北浦とどう対峙するのか。まだ結末の「け」の字すら知らない霞探Rの猛者たちは、早朝に自分がデカいバスをどれだけウェイインしてしまうのか、そして報告会ではどれだけ自慢げに釣れた状況を語ってやろうかを「これでもかっ!!」というぐらい妄想しているのである。某BGNタケエ氏は大会が始まる前から優勝賞品へ指紋をつける、という暴挙に。見た目が怖いので「やめろ」というのは誰もが気が引けてしまうのだが、「自分は優勝するのだ!!」という、妄想の域を超えた競技者としてのセルフマインドコントロールは、もはや見習うべきなのかもしれない。
この日のウェザーコンディションは、誰でも非常に簡単に説明できる。
・暑い
・雲がない
・風がない
夏日の3拍子が寸分狂わずに整っていたのがこの日である。
5月26日~27日にかなり多めの雨が降った茨城県であるが、以降の4日間はかなりおちついた天候だった北浦。午後になると南西からの風が少々吹き始めるが、これは荒れるというほどのものでもない。拙編集長は土曜日からプラクティスに入っていたが、確かに風が吹くと多少は濁るものの、釣りにならない、というほどではない。むしろ釣りはしやすい状況だったと言えるだろう。とにかく晴れまくり、風もなく、超暑い。これがこの日。
5月末~6月頭と言えば問答無用のアフタースポーン。まだ若干スポーニングに絡むメスの個体が残っているということもあろうが、一般的には体力を使い果たしたバス達が体力回復を計りながら過ごしているはず。そしてこの晴天無風な状況。さて、北浦のバス達はどこで何を考えているのだろうか?
再三言うほどに、上記の条件下における霞探Rの猛者達の釣果は凄まじかった。
もちろん全員が思い通りの釣りができていたわけではない。全参加者計49名(お試し参加はうち5名)のうち、ノーフィッシュ報告も11名。釣れに釣れたと言えど、簡単な状況ではなかったのは事実なのである。それはすなわちアジャスト力が問われる、ということ。ここに興味深い一つのデータをご紹介する。速報にて報告されている通り、今大会においては計76匹のバスが確認されているが、うち巻物系ルアーでキャッチされたバスは3匹のみである。残りの73匹は所謂「撃ち物」だったり、「ピクピク系」だったり、フォールモノだったということになる。3匹であろうが、釣れたバスがいる以上、巻物が不正解、という断定はできないものの、バスの状態を推し測るには充分な状況証拠ではないか。これは結論として明らかになったことであるが、このような状況を現地で得られる情報から判断できる適応力こそが、まさに求められたことを示すものだと言えるのである。
もちろん、デカいバスだけの追求により自らに課したハードルに苦しんだ者もいる。
かのバサーオールスタークラシック出場者である小島プロは、今大会はデカいバスだけを狙い続けた結果、全く釣れず。同行した青山氏によると、あまりに釣れないときの小島プロはまー機嫌がよろしくないそうで。不貞腐れてC4ジグを大遠投したところ、大バックラッシュにより、スプール内でラインが切れてしまったそうだ。苦難に苦難を重ねてウンザリしている中、手で手繰ったラインの先に何かが付いていることに気付き、慌てて寄せたらなんとそれが47cmの超ナイスコンディションのバス。状況に左右されずに一本筋を通し、諦めないことで得られた釣果もある、という好例である。
また、善行がもたらすHAPPYもある。あまりに厳しい状況下に苦しんだ山﨑氏。実力派で知られる彼が苦しんだ結果、行ったことはなんとゴミ拾い。周辺に落ちているゴミを拾って気持ち良く釣りに取り組んでみたところ、見事にバスをキャッチ。北浦の神様はちゃんと見ている、ということだ。
ちなみに北浦、今や霞探Rにおいては名物となりつつある場所がある。その名も、「パラダイス」。報告会において数多くのキャッチの報告がされたのだが、報告書を確認してみると8名が「パラダイス」からウェイインしていることがわかる。「第一パラダイス」「第二パラダイス」「NEWパラダイス」「タケエエリア」など、どれが何でどこにあるのか、行ったことがない者からすると暗号のようなものばかりだが、北浦には何とパラダイスがあるのだ。霞探Rに参戦する者のみが知るこのパラダイス、もちろんどこかは教えてあげません。
さてさて、今回の入賞者の皆さんをご紹介しよう。
今年度の霞探Rも昨年同様、優勝、2位、3位、Big Fish賞、外道賞、技能賞、敢闘賞が設けられている。優勝、2位、3位はこれまで通り、霞探R伝統のドラムロールによるミステリーレングス方式で決定される。ちなみに子供たちだけでなく、幾人数もの大の大人が真顔でドラムロールを敲く様子は、冷静にレポートを書いている今改めて思い出してみると・・・結構怖い光景である。
今回のレポートについては、皆さんあまりにGOODな釣果であったため、本当はそれぞれのドラマを詳細報告したいところであるが、今回もこれまで同様、入賞者各位のご紹介することにしよう。「俺の名前を載せろ!!」という方、入賞してください。もしくは、カスミ水系のマーメイドとなることをお勧めいたします。
もちろん恒例の賞ばかりであるが、好釣果だった分、今回の入賞確率は低くなったことは事実。
しかし、今回もまたこの男はやってくれた。外道の男、梅里氏。キャッチしたヘラブナを収めた写真の構図を見ると、ヘラブナに捕まった人間の様相を呈しており、この芸術性が今回もまた外道賞を呼び込んだ。梅里氏の外道賞の受賞率の高さは実にハンパない。かのロリバス職人として霞探Rの初代人間国宝を襲名した西澤氏に続き、二代目人間国宝を襲名する日も近いのではなかろうか。
敢闘賞は2名。今年から霞探Rの猛者入りを果たし、今大会で初ウェイインに成功した北村氏、そして「ギルプロ」として有名な父を持つ桜田ジュニアの両名に贈られた。桜田ジュニアはギルプロの父の釣果を見事に凌駕。そして聞くところによると桜田ジュニア、ストイックにもウェイトトレーニング用のリストバンドを着けて釣りをしていたとか。北村氏は敢闘賞受賞の際はまさか優勝するなんて、正直誰も思ってなかったのでは。。。
技能賞は圧倒的な釣果を誇った丹氏に!!今回の釣果だけで10本という驚異的な数字、そしてそのサイズも3本が40UPという、質としても完璧な一日。8本がサイトだったという。また、初参戦の面々へのアドバイスも的確であり、報告会においては多くのメンバーに感謝されるという、問答無用、全会一致の受賞となった。ちなみにリミットメイク報告メールを仲間内へ大会開始の1時間以内に送り、霞探Rの猛者達の焦りを誘うという高等技術!!流石です!!
さて、それではミステリーレングス方式の第3位へと参りましょう。
第3位は望月氏へ贈られた。今大会望月氏はかなり状況見極めに苦しんだ模様で、最後の手段としてワームをカットして使用するという、あのロリバス職人西澤氏の高等テクを駆使したところ、何とか19cmを食わせることに成功したとのこと。ちなみに望月氏、昨年に車の盗難にあい、愛車だけでなく、車に乗せていたタックル一式までもがもろともヤラレてしまった。苦難を乗り越え、見事な3位入賞である。なお後日談ではあるが、霞探Rの面々へ車のことで皆に良くしていただき本当に感謝している、というコメントを頂いている。霞探Rの仲間の友情の深さを示す、素晴らしい話ではないか。
第2位は、この方も状況判断に苦しんだそうだが、MAC松村氏のアドバイスを得て何とかヘビダンで32cmをキャッチした一色氏に贈られた。苦しみ抜いていたところに得たMAC松村氏のアドバイスはまさに蜘蛛の糸。表彰式ではMAC松村氏との驚きのペアルックを披露した。
そして今回の乱打戦を制したのは、敢闘賞を受賞した北村氏!!なんと参戦2戦目にして優勝をもぎ取ってしまった。3位の望月氏は西澤氏の高等テクを駆使、2位の一色氏はMAC松村氏のアドバイスを活用、そして優勝の北村氏はMAC松村、丹両氏のダブルのアドバイスをフンダンに、そして素直に従い、PTDで2本キャッチした。アドバイスの厚み、重さが違いますなぁ。初優勝、おめでとうございます!!
最後に、これだけ乱舞するバスを黙らせる、BigFish賞の獲得者だが、厳正なる審査の末、3名が47cmでの同時受賞となった。
先に登場した、ドラマフィッシュをキャッチした小島プロ。そして朝一に第2パラダイスでキャッチしたBGN武江氏、そしてやはりこの人、須田さん!!最大魚をキャッチしたルアーは伝家の宝刀、PTD+テナガホッグであった。
こうして、過去最大の釣果を得た霞探R第2戦が終了した。
霞探Rの歴史が始まった北浦で、歴史に残る大会となった今大会。終了すると「次こそは!!」と心に誓う猛者達も帰路に付くのである。そんな皆さんへ一つ、参考情報をお届けしよう。もちろん次戦以降に参加してみようかな、という皆さんにもぜひご覧いただきたい。今大会で最も釣果を得たルアーは、やはり・・・
PTDでした!!
って、知ってるよおいっ!!
(もはや当たり前になってきたPTDの霞探Rでのずば抜けた釣果。やっぱすごいね。カスミ最強説はGoing on…)
(レポート:ニッシー西嶋)
※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。
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<ご協力(順不同、敬称略)>
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<特別協賛(敬称略)>
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