2014年8月3日、霞探R第3戦のこの日。ええ、夏ですよそりゃぁもう。
外は暑い。灼熱である。楽に過ごそうと思ったら屋内で涼しーくおとなしーくしていればノーダメージでのほほんと暮らせるわけで、そんなことは猫でもわかる。
朝5:30なのに、もう暑い!いや熱いか!w
はいご存知代表の2人です。開始前の生の情報を発信!!
今回のスタートコールは長谷川氏。夏空にコブシがあがり、スタートです。
外道賞は江頭氏。ワタカ・・・またか!?・・・えっ!?マーメイドキング?
敢闘賞は石川さんに。今年の初バス。おめでとうございます。霞探Rはいつでも歓迎です!
技能賞は程田氏。ハードベイト男引き!戦略を押し通しました!
第3位は梅里氏。あらウメちゃんこんな所にwギル34匹には上がいた!ギルプロは凄いよー!!
第2位は藤咲氏。国宝西澤氏とのコラボが決まりました。魚を見つけるのが早い!!
そして第2戦のWinnerは、ついに来ました丹氏!初優勝はみんな驚き!霞探ならではか・・・。10年来の悲願達成!
そしてビックフィッシュは、でました50アップ!松村氏!霞ヶ浦最強のプロガイドはまぎれもない事実!お見事です!!
第3戦終了!!皆さんお疲れ様でしたー!次回はいよいよ最終戦です!
がしかし、霞探Rの猛者たちはタックル片手に茨城県は霞ヶ浦へ繰り出してしまうわけで、暑いとか寒いとかそんなことは重要なことではないのである。かつてイギリスの登山家であるジョージ・マロリーはエベレスト登頂に挑戦する理由について、「そこにエベレストがあるから(Because it’s there.)」と答えたという有名な話があるが、まさに霞探Rの猛者たちにとっても同様。どんなに暑くとも霞ヶ浦に足繁く通うのは、「そこにバスがいるから(Because it’s there.)」である。
第3戦のエリアとなったのは霞ヶ浦下流域であり、このエリアには各々の流入河川も含まれる。
状況はと言えば、一に暑い、二に減水、三四がなくて五に暑いである。天候は暑いだけでなく晴天無風。
そう、太平洋高気圧にすっぽり覆われてしまったっ状況、すなわち夏ど真ん中。1週間前あたりに襲われたゲリラ豪雨の影響か、水位が低めに設定されている。このエリアからバスを探すとなると、自ずと水深、シェード、カレントがKEYとなるような、絵に描いたようなサマーパターンの追及がセオリー。
どんな状況下においてもバスがいれば結果を出す超職人的霞ヶ浦フィッシャーマン集団である霞探Rの猛者たちが、霞ヶ浦下流域を攻略にひた走ったのである。
霞探Rは人に優しい団体である。
霞ヶ浦の釣りだけでなく、釣り人としての道徳を啓蒙する活動も行ってきている。
そんな霞探R、これだけ厳しい暑さの中での活動をするにあたって、メンバーへのケアを怠ることはない。いくらアットホームな団体とはいえ、トーナメントである以上、体調管理は自己責任の範疇となるが、大会開始前のミーティングにおいて、水分、塩分の補給については充分に行うこと、といった注意喚起がMAC松村実行委員長、ランカー須田選手会長より行われた。
当然は百戦錬磨の霞探Rの猛者たちも、これでもかというぐらい心得ていることではあるものの、何かあってからでは遅いのである。おかげで霞探R発足以来、無事故で運営できていることは、大きく特出すべきことだと言える。(この日は暑かったせいか、数名がカスミマーメイドとなったというウワサは多少気になるところである。)
霞探Rに名を連ねる猛者たちには、すでにその名が全国に轟いているモノノフたちがいる。
「霞ヶ浦最強のプロガイド」であるMAC松村氏や「伝家の宝刀PTD」を駆使するランカー須田氏はその中でも特に有名であるが、他にも「人間国宝」ローリー西澤氏や「嫁がタフコン」愛妻家平塚氏、「口パク」ネモト氏、「丹殺し」テツジ氏といった既出の猛者たちもまた、すでに全国区である。
そして今回ご紹介するウメザト氏もまた、「外道の男」としておびただしい数の実績を積み重ねてきている。そのウメザト氏、外道魚キャッチのためにリーサルウェポンである「Gulp!」を常備しているのだが、本大会において、ギル釣りに夢中になるあまり、着用していたスキニージーンズのポケットに突っこんでいたGulp!パックが暴発!!腰回り周辺がGulp!液に浸されてしまうというオゾマシイ状況に陥ったとのこと。これ以上の詳細状況についてはご本人の名誉のために伏せるが、「外道の男」の名を確固たるものにする伝説が、また一つ刻まれる結果となった。
この他に2例ほど、今大会にて誕生した伝説をご紹介する。
1つ目は「神様のコラボ」伝説。
「人間国宝」ローリー西澤氏は、「ロリバスの神様」の異名も持つ。そんな神様が今回、霞探Rボート戦で大活躍したフジサク氏と邂逅。ここに「神様のコラボ」が実現した。フジサク氏はボート戦でもサイトのムシパターンでバスをキャッチする実力者。そしてローリー西澤氏はゼロマルのバスのアタリを感じ取りフッキングに持ち込むという天賦の才の持ち主。いわばカシアス・クレイ(モハメド・アリ)とアントニオ猪木が運命の出会いを果たした状況に等しい。そして向上心のある神様ほど、面倒なコンペティターはいないのである。
2つ目は「GOODな偏光グラスはGOODなバスを連れてくる」伝説。
これまでの霞ヶ浦における数々の戦いにおいては、様々なタクティクス、スキル、ツール、アジャストメント、そして根性が披露されてきた。その中でも「偏光グラス」がバスフィッシングのタックルとしてツールの重要な地位を担っていることは、自明の理となっている。そして今大会においても「メガネのスエナガ」の偏光グラスが活躍。渡辺弟氏は「今大会でキャッチしたバスは、スエナガさんの偏光グラスがなければキャッチできなかった」と明言。偏光グラスの重要性がそのまま結果として形に表れた。後日、不肖ニッシー西嶋が目白にある「メガネのスエナガ」へ赴き、仔細と感謝をお伝えしたところ、大いに喜んでいただけた。
末永さんによると、「ラインにしか出ないアタリは、良い偏光グラスでないと取れないですからね。ウチの商品はそんな厳しいシチュエーションにも自信を持っておススメしますよ!!」とのこと。皆さん、偏光グラスの相談はぜひ「メガネのスエナガ」へ!!
さて、今回の釣果をお知らせしよう。
既報の通り、46名中35名がウェイインを果たし、その数は計り知れず。バスだけでなく、ギルプロのさくぴー桜田氏はギルを60本以上キャッチするという、恐るべき結果を叩き出してしまうほどに魚には比較的出会えやすい状況だったと言える。今回は、キャッチされたエリアをすべてご紹介しよう。
野田奈川 南水路 新利根川 高橋川 牛堀 北利根川 和田ワンド 北水路 永山 ザコ川 洲の野原(ニッシー西嶋集計。誤りがあったらごめんなさい。)
ごらんのとおり、和田ワンドを除き、すべてが本湖以外である(永山はかろうじて北利根に含まれていると判断)。和田ワンドも本湖から多少アイソレートしたエリアであると言えなくもないことからすると、実に本湖が釣りづらかったかがわかる。霞探Rの猛者たちのスキルや経験から状況分析が的確に行われ、釣れるエリアが見極められ、各々が魚をキャッチしてきたのだ。もはや着実なバスのキャッチは記録に残す上では最低条件。さらに人の記憶に残すこと、つまり霞探Rで目立つためには、頭一つでも何かに秀でるか突き抜ける必要があるという、群雄割拠な情勢にすでになっているのである(GOOD EXAMPLEが既出の全国区たちであることは疑う余地がない)。
今回もまた好釣果だったおかげで各賞の選定は困難を極めた。
参加するだけで外道賞獲得の最有力候補と言われる「外道の男」ウメザト氏は、「ズボンポケットGulp!浸し事件」を乗り越えてギル34匹をキャッチしたものの、既出の通りギルプロさくぴー桜田氏のギル60匹には勝てず。
がしかし。画像として美しく残された「ワタカ」1匹には勝てず。ギル1000匹の価値に匹敵するワタカをキャッチしたWebマスター江頭氏はこの魚種が何かわからなかったとのことであるが、霞探Rのウェイイン方式である写真判定により、今回のビッグゲインを得ることに成功した。
※例えバスが釣れても、デジカメで撮影された写真がなければウェイインされなかったことになるので、霞探Rの猛者諸君はルールを改めて確認するようにしてください。
敢闘賞は今霞探Rに参戦し、なんと2014年の初バスをキャッチすることに成功したイシカワマリコさんである。
報告書には「今年初バスが釣れました。やったぁ!」と、シンプル且つストレートに想いを込めた感想を述べられている。彼女の釣果報告を聴いたとき、初めてバスの引きを味わったあの頃の感動を思い出したのは私だけだろうか。いつの間にか魚をキャッチすることに技術論や精神論を持ち込んでしまい、釣りを始めた当時の感動を見失いかけていた霞探Rの猛者たちも初心を思い出すことができたに違いない。
技能賞は候補が乱立。
それもそのはず、プロガイドを含む霞ヶ浦のスーパーロコアングラーが集う霞探Rの技能No.1を名乗ることが許される賞なのだから。酷暑で雲一つない状況の中、トップウォーターでキャッチしたサトタク氏も最右翼候補であったが、今回は数少ない霞ヶ浦本湖の魚をクランクベイトでキャッチしたホドタ氏が受賞。そもそも今大会、ハードベイトでのキャッチはたったの3名。しかも今回ほどの減水他、決して良いとは言えないフィールドコンディションの中、本湖でキャッチしたというのは立派。この技能賞は誇ってよいのではないでしょうか。
さて、今回のミステリーレングスの上位3名を発表するが、今回はミステリーレングスならではのキセキが起こった。霞探Rはこれがあるから楽しいのである。なんと上位3名はいずれもウェイインした10㎝台のバス(通称:イチマル)で受賞した。40㎝UPだけでなく、50㎝UPまで登場した今大会だが、活発なヤングバス(通称:ロリバス)もたくさんウェインされたこともあり、サイズが大きい方が受賞率が高いと思われていた。しかしそこはミステリーレングス。統計やセオリー通りになんて、ことは上手くは運ばないのである。
第3位から「まさか」が発生。かの「外道の男」が「第3位の男」になった。ウメザト氏である。
ズボンではGulp!が炸裂し外道賞も獲得できずと、踏んだり蹴ったりと思われたところ、第3位受賞である。34匹のギルに交じり、ポツポツとバスが混じったとのこと。やはりギルがいるところにバスもいる、ということも実証できたし、最後に報われたね。よかったよかった。
第2位は「神様のコラボ」の体現者、フジサク氏である。
既報の通り「妄想プラクティス」の効果もあったとのことだが、今回のイチマルでの受賞を鑑みるに、「神様のコラボ」により人間国宝テクニックを間近で見ることができたその意味は、非常に大きいと言えるのではないだろうか。
第3戦、ロリバス乱打戦を制したのは、りゅう爺氏!!
霞探Rの切り盛りはこの方の尽力なくしては語れないのだが、それよりも霞探時代からの長いキャリアにおける初優勝というから驚きである。仕事の関係で直前までタイへ赴いていたりゅう爺氏。WBSのプロ戦にも参戦していた経歴もあり、実力は疑う余地がない。今回も40㎝UPを含む10本弱(途中でカウントをやめたらしい)をキャッチしたとのことだが、ギルを利用したバイトの引き出し方は傾聴に値する。技術だけでなく霞探Rへの想い、霞ヶ浦への想いといろんなものが詰まった今回の優勝、誠におめでとうございます。
そして最後に、2年ぶりに出た50㎝UP、MAC松村プロである。
誰よりも霞ヶ浦に足を運び、誰よりもフィールドコンディションを知っていると言われる。そのため結果を出せないことがあると誰に何を言われるかわからないというプレッシャーがあるであろうことは想像に難くない。そんな中でのこの結果は見事としか言いようがない。「霞ヶ浦最強のプロガイド」とは、霞探RがMAC松村氏を鼓舞するために使っている言葉ではなく、霞探Rが自信を持って日本中にMAC松村氏を紹介する、形容詞に他ならないのである。
こうして2014年霞探R第3戦は幕を下ろした。さーて、面白くなってきた。
何が?って、AOY戦線である。第3戦が終了し、残る戦いはあと一回。否応なくプレッシャーがかかる最終戦を前に、現時点の総合成績をお知らせする。
1) MAC松村 213cm
2)愛妻家平塚 211cm
3)ランカー須田 200cm
4)丹殺しテツジ 174cm
5)りゅう爺171cm
MAC松村氏が第3戦終了時でトップ!!
今回キャッチの50㎝が大きな役目を果たしたと言える。が、第2位の愛妻家平塚氏との差はわずかに2㎝、その後を追うランカー須田氏との差もわずか13㎝である。40cmUPを2本で80cm、50cmUPを2本で一気に100cmを稼ぐ。そう考えると、この上位5名にAOY戦線はほぼ絞られたと言ってよい。その中でも上位3名は非常にタイトルに近い位置にいると言える。風太郎氏風に言うと、「カタズ」を飲んで見守りたい。
さあがんばれ、霞探R!!
(レポート:ニッシー西嶋)
※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。
<ご協賛(順不同、敬称略)>
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
大丸興業株式会社(DAIKO)
株式会社スミス
VAGABOND
プロズファクトリー
株式会社サンライン
株式会社ラッキークラフト
GAN CRAFT
GETNET
エバーグリーンインターナショナル
メガネのスエナガ
オフィスZPI
HIDE UP
株式会社アムズデザイン
NITTI BAIT
BOREAS
NORIES
<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
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