霞探Rで春を感じる皆さん、ご機嫌麗しゅう。2015年、始まりましたなぁ。
バスフィッシングでつながる縁は日本中で色々あろうが、顔を合わせるだけでアットホームな雰囲気になることができることにおいては、霞探Rの右に出る団体はない。
そんな最強団体、霞探Rにも2015年の春が訪れたのである。それは2015年4月19日のことだった。
2015年度、最初の一歩!集合が早いです。けど楽しいからw
今年度から参加の皆さん。霞ヶ浦を楽しみましょう!!
栄えある2015年最初のスタートコールはウメちゃんこと梅里氏。外道殿堂者参ります!。
3位はぶさお@丹氏。日光とハードボトムの話は目から鱗でした!そういう話が聞けるのも霞探Rならでは!
2位は外道王ウメちゃん!外道は既に殿堂入り。今度は本職(バス)で頂点目指します!?
外道賞は江頭氏に。あれ確か2014年にも外道賞を・・・。殿堂入り近しか?
敢闘賞はバス4本の長谷川氏に。寡黙な男がここ一番を決めてくれました!!
技能賞は・・出ました「口パク」根本氏。上位の常連は流石春にも強い!!
そしてウィナーは丸山氏に!今回は圧巻の勝利でしたね!まさしく「winner takes all」by ABBA
第1戦これにて終了。次戦まで鍛錬!鍛錬!
春だ春だと連呼してしまうが、春です、ハイ。まだ早朝の冷え込みはきついため、それなりに着込んでおく必要はあるが、日中にもなるとぐんぐん気温は上昇する。
そう、陸上は完全に春。桜や杉花粉の季節は「今は昔」なのである。こんな状況であれば、水中だって春に違いない。
事実、シャローにおいては鮒のノッコミもあちらこちらで見えるようになり、鯉もシャローを泳ぎ回る姿が頻繁に見えるようになってきた。
ヘラ釣り師、鯉釣り師もかなり多く出撃している様子からもその様子は見て取れる。ということは、バスも大イベントを控えた動きを始めていること間違いなし。
耐え忍んだ冬が去り、徐々に動きやすい水温、環境になってきた。自然界における本能という名の明確な目的意識により、シャローに上がってスポーニングの準備をし始めるのである。
そしてもちろん、スポーニングに向かうバス達は体力を果てしなく、というか果てるまで使うため、ものすごくベイトを食べているに違いない。
それは体育会系部活動を行う男子高校生の晩飯のご飯のオカワリなど、比較にならないはず。
一方で、スポーニングという1年の最大イベントであるが故、バス達はこの上なく準備をし、警戒心溢れる日々の生活を送っているはず。
そんなアンビバレントな状況は、霞探Rの猛者たちをしても困惑せしめるのである。
そして霞ヶ浦においては、状況をさらに厳しくする要因があり、この時期は特に有名である。
そう、代掻きだ。馴染みのない方もいらっしゃるであろうから、ここで説明しよう。代掻きとは、前年の収穫の後に休ませた田んぼを、また田植えのために耕す行為のことを言う。
半年近く休ませた田んぼは水も張っていないことから、当然固くなってしまっているため、水を入れてトラクターなどで固まった土を砕く作業を行う。
よって、ここから出た水が水門を通じて霞ヶ浦に流れ込む、といったスンポウである。
単純に泥水が流れ込んでしまうだけでなく、砕かれた土に含まれていた農薬の成分もまた、泥水と一緒に霞ヶ浦に流れ込んでしまうため、水はトロっとしたコーヒー牛乳色、エリアの生命感はほぼゼロになってしまう。
したがって、代掻きの影響を受けないエリアを選ぶのか、もしくは代掻きにもメゲないような強いバスを探すのか、が大きな分かれ道となるのである。
エリアは霞ヶ浦西岸の南側半分以上、美浦の大山スロープ手前から北利根橋まで、そして南水路、野田奈川、新利根川他、数々の流入河川をエリアに含む『霞ヶ浦のアマゾン』とも言えるエリアである。とにかく広大。また、霞探Rや前身の霞探においても歴代のビッグフィッシュの数々がキャッチされた、ボクシングでいう後楽園ホールのような場所でもある。広く、そして条件を間違えなければビッグフィッシュキャッチも夢ではない。間違いなく実力が試されるエリアなのである。
天気は薄曇り。朝のミーティング時点では晴れていたが、実釣が始まったころには薄曇りとなった。風も前日ほどの強風ではなく、時折風が完全に止んでしまう時間帯もあった。予想された南風はそれほど吹かず、東風が吹いている時間の方が長かったように思われる。気温はそこまでの上昇ではなかったものの、お昼前ごろには上着を着ていると汗ばんでくるぐらいの気温ではあったと思われる。
この時期、この場所、この条件において霞探Rの猛者たちは血気盛んに想い想いの地に散っていった。ま、血気盛んも何も、ただ釣りが好きすぎるだけなんですけどね。いずれにしても今回は2015年初戦。この日釣れなければ、年間全戦ウェイインを目標にしている者も、その野望は初戦にして水泡に帰すことになる。「唯一2連覇を目指せる男」と自負する「丹殺し」テツジ氏も、釣れなければ2連覇の夢も揺らいでくることになる。はたして結果や如何に!?
結果、参加52名の中で16名がバスをキャッチ。既報の通りではあるが、この日はやはりおかっぱりには厳しかった一日だったようだ。そしてキャッチされた30匹の内、ハードベイトでキャッチされたバスは、たったの1匹(バイブレーション)!!他の29匹はすべてソフトベイトを用いた釣法によるものだったのである。この事実もまた、この日の特徴を表すものとして実に興味深い。
ちなみに、霞探Rにおけるタイムスケジュールを説明すると、集合・受付は5:30。
エリア説明を含む朝のミーティングを6:00~6:30で実施して、ミーティングの一番最後にスタートコールとなる。
ここから各エリアに各自が車で向かうので、事実上の実釣開始は7時前ぐらいとなる。
帰着時間は潮来ホテルに13:30なので、帰着の移動時間を考えると事実上の実釣時間は13:00ぐらいまでとなる。
つまり、7:00~13:00が実釣時間となるため6時間の中での時間配分が必要になるのである。これが実はなかなか難しい。
移動だけ考えてみても、いわゆるトーナメントプロ達はバスボートでの直線距離移動ができるところだが、おかっぱりにおいては車での移動となり、交通ルールに則った移動になるため、余計に時間がかかることになる。当然霞探Rの猛者たちからするとこの辺りは身に染みついたことではあるが、改めて考えると移動時間を考慮に入れた活動が必要で、実に様々なことに考えを巡らせる必要があるなと、つくづく感じるのである。
さて今回の報告会及び反省会は、前述の通り潮来ホテルをお借りして実施した。
本当に、いつもご配慮いただいており、改めて霞探Rの猛者一同深く感謝申し上げます。
そんな潮来ホテルでの報告会は上記の通り実に難解なフィールドコンディションであったが故、猛者面々皆、疲れなど脇へ押しやって報告に聴き入ったのである。
今回の報告においては、霞探Rが誇る人間国宝ロリバス職人、西澤氏による国宝級超画期的なシステムの発明が初お目見えとなった。ウェイインができた者だけがこのシステムを利用できるため、ウェイインを果たした16名だけがその味を知る。なお、発明した張本人である西澤氏は釣果を得られず、自身が開発したこのシステムの使用は次戦以降にお預けになったことは、ここだけの秘密である。このシステムの内容が知りたい人は、ぜひ霞探Rの次戦に参戦していただきたい。
ちなみに、速報でも報告されているように、ウェイインを果たした人数がそもそも少ない事実はあるが、その中でも顕著な釣果を上げた面々について触れてみようと思う。
まずは、霞ヶ浦水系でのおかっぱりテクニックにおいては、あの川村光大郎氏ですら目を見張るものがある、という潮来ホテルの岩佐さん。今回潮来ホテル側の手配も引き受けてくださりながらの参戦であるが、そんな忙しい中でも2本をキャッチするという達人っぷり。うち1本については今大会唯一のハードベイトでキャッチという、聞きしに勝る技術を見せつけてくれた。そして毎回、報告会場と昼食を手配いただきまして、改めて御礼申し上げます。
次に登場はかつてからの実力者として有名なキハチロー氏。
3/3に入籍されたとのことで、実にめでたい中での釣果は3本!!
「3」続きとあって、東京タワーを何故か連想した不肖にっしーであるが、魚が上を向いている様子を感じ取っての攻略は見事。入籍もウェイインも、まことにおめでとうございます。
お昼からの男、オオサキ氏もまた3本のキャッチ。
オオサキ氏は地形を参考に、テナガホッグのジグヘッドで攻め切り、3本の内の2本が40cmオーバーと、素晴らしい釣果を得ることができ、ご本人も充実感あふれる大会だったとのこと。
実に羨ましすぎますなぁ。
そして新世代の実力者フジサク氏もまた、3本をキャッチ!!リグに秘密があるそうで、その内容は報告会で霞探Rの猛者たち皆が息を飲んで傾聴してしまうようなもの。
この先もまた、ぜひ研究を続けていただきたいと考えている。
ではでは、今回の入賞者の皆さんをご紹介しよう。霞探R無形文化財とも言われるドラムロールが鳴り響く、、、!
第三位に選ばれたのは、ぶさおの弟、丹氏である。報告会での丹氏の発表は、釣果に留まらず実に興味深いものばかりだった。一つだけご紹介しよう。大会の3日前は雨で増水傾向にあったようだが、その後水門を開けたためか水位が下がり、それにより小魚が岸に打ち上げられたような状態で死んでいた、とのこと。この死んだ小魚と同じぐらいのサイズのルアーを投げたところ、バスが飛びついてくるのが見えたそうだ。マッチザベイトというルアーフィッシングだけでなく、釣り全般の基本が如何に重要かを物語る話である。
第二位が贈られたのは、外道の男、ウメザト氏である。足元のカバーを見逃さずにダブルモーションを撃ち込んだのは流石。最近外道賞の獲得からはなれてしまっていると、巷では心配の声も上がっているが、心配には及ばない模様である。ちなみに、帰着時間を一時間間違えて早く上がってしまい、潮来ホテルで一人落ち着かない様子だったことについては、皆さん決してイジらないように!あ、あと、気づいたのが私だけかもしれないが、モミアゲに外道が付いてたよ。
ウメザト氏の話の流れで(?)、外道賞は、霞探RのWebマスター、エガシラ氏に贈られた。何と言っても60cm超のニゴイは圧巻!阿藤快も「なんだかなー!」である。バスも含めて5匹の魚をキャッチしたそうで、実に楽しめた1日だったのではないだろうか。そういえば、2014年の第3戦においてもワタカを釣って外道賞獲得されていたような。もしや、外道の呪い???余談になるが、エガシラ氏がデザイン、管理を一手に引き受けてくださっている霞探Rのホームページだが、実に評判が良く、スポンサーや協力団体各位からのたくさんのお褒めの言葉を頂戴している。エガシラさん、流石。
なお、ここからご紹介する3名は、特に顕著な釣果を以って入賞を果たされた面々である。
敢闘賞を獲得したのは、シャイだけど超ストイック、長谷川氏である。何と言っても、最多キャッチ数を誇るので文句をつける隙は、今回の参加メンバーには一人もいないのである。
駆使したのはPTD+テナガホッグだけでなく、ストレートワームのネコリグなども導入しており、適材適所な釣りをされていたことがよく伺える結果である。
なお、足場の高いエリアにおいて掛けたバスをどのようにキャッチしようかと困っていたところ、キタムラ軍団長のキタムラ氏がランディングネットでサポートしてくれたという、
実にハートウォーミングな話も披露された。キタムラ軍団長、やりますなぁ。
長谷川氏の敢闘賞タックル①
ロッド :ダイワ エアエッジ681MLB
リール :PX68R
ルアー :プロズチューンデバイス1/8oz アメザリ + ゲーリー×スミス テナガホッグ(COKE)
ライン :サンライン FCスナイパーBMS10lb
長谷川氏の敢闘賞タックル②
ロッド :ダイワ ブラックレーベル SSS 641LXS
リール :ダイワ ルビアス2500
ルアー :レインズスワンプジュニア グリーンパンプキン ジグヘッドワッキー1/16oz
ライン :サンライン FCスナイパーBMS6lb
続いて技能賞であるが、この方も圧巻。霞探Rの口パク、といえばこの方。ネモト氏である。
キャッチした魚は2本であるが、この2本が共にトンデモないグッドコンディション。方や43cm、惜しくもビッグフィッシュ賞を逃した46cmの魚は、
推定ではあるが2kgをゆうに超えるブリブリのプリスポーナー。第1戦完了時点では年間AOYレースの暫定トップに躍り出た。
ご本人曰く、今回のキモは「風」「白魚」「ワカサギカラー」「口パク」とのことである。
ネモト氏の技能賞タックル
ロッド :エバーグリーン テムジン ガゼル
リール :シマノ アルデバランMg7
ルアー :4インチカットテール、ドライブクローラー3.5インチ ワカサギカラー ダウンショット3.5g
ライン :サンライン FCスナイパーBMS10lb
そして最後に、ドラムロールが導いた第1戦の優勝者は、47cmでビッグフィッシュ賞の同時受賞となった、クリスタルSの魔術師、マルヤマ氏に贈られた。
クリスタルSの魔術師とは言われるものの、今回のチョイスはなんとジャスターホッグのダウンショットリグ。
最初に選んだエリアでは小さなバスを2匹キャッチし、大きくエリア変更。流れの当たるハードボトムを探ったところ、この47cmに出くわしたということだ。
今大会、賞を総ナメにし、何故か反省会後のじゃんけん大会でも景品を次々と獲得するというモッテル1日でしたなぁ。テストレポート、よろしくお願いしますね。
マルヤマ氏のモッテルタックル
ロッド :DAIKO エスクワイヤ ESQS-61LS
リール :シマノ コンプレックスCI4+
ルアー :GETNET ジャスターホッグ2.3inch ダウンショット1.8g
ライン :サンライン FCスナイパーBMS4lb
っと、ここまでが2015年初戦の全容である。いやー、釣れなかった。一方で、釣れた人にとってはX DAYだったと言っても過言ではない釣果の数々である。
釣れた者からすれば、見事なスタートダッシュを切ることができたと言える。釣れなかった者からすれば、まだ1戦が終わったのみ。ここからが本当の勝負となる。
次戦を楽しみに、皆も精進あれ。
(レポート:ニッシー西嶋)
※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。
<ご協賛(順不同、敬称略)>
オーナーばり
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
DUO
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DRT(DIVISION RABEL TACKLES)
<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
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プロショップ ランカーズ
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<特別協賛(敬称略)>
蛯原 英夫