GEKIAREの北浦!!
人間国宝伝統技術「ロリバスキャッチ」が勝利を呼ぶ!!

そこに・・・バスはいるのかい?
・・・お願いです、いてください。

この日の状況です。まさに嵐!!風速35mってこんな世界なんですね・・・。

そんな中、集結した2016年霞探Rメンバー達!今年もよろしく!!

今回のフレッシュメン達。初参加、楽しんでいきましょう!!

今回の残念な方々!やっぱり今回はハードコンディションだったんですねー。

2016年の最初のWinnerはローリー西澤氏!ミステリーレングスの醍醐味をついた見事な戦略でしたw

2位は中村さん!過去の霞探Rデータを駆使した戦略はお見事!

3位は上原さん!さすが実力者!タフコンになればなるほどその力が光ります!

「脇かけ」事件の主役エンボーさん。確かに脇にかけているかも・・・しれませんがねw

2016年の第1戦はこれにて終了!お疲れ様でした!

2016年霞探Rが開幕した。
今年で5年目となる霞探R。2016年の幕は、華麗煌びやかに開けたわけではない。日本人であれば誰もが気に揉んでいる熊本の大地震。霞探Rの猛者たちにも、近親者他、関係する方々が熊本近辺にお住まいの方々がいることだろう。 ましてや、東日本大震災の被災地である茨城近辺に住む我々としても、一ミリたりとも他人事ではないのである。
熊本の被災地の皆々様へはお見舞いの言葉も見つからないが、何よりも命と体を大事にしていただきたい。

世の中の国を挙げて支援が叫ばれる中での我々のような活動は、自粛すべき、的な指摘を残す方々もきっといらっしゃるであろうが、こんなときだからこそ、通常の活動ができる人々は、通常通りの活動をすべきなのだ。 そして霞探Rは数々の支援をいただき、成り立っているのである。数々のサポートをいただく我々霞探Rには活動する責任があり、活動するからこそ、我々ができる支援があるのだ。 霞探Rとしても、熊本への義援金を霞探Rの猛者たちに募り、各位より暖かいご支援をお預かりした。当ご支援については、確実に熊本へお届けするので、各位ご安心いただきたい。 霞探R代表のMAC松村氏が自身のブログに、無事に開催できてよかった、という旨のコメントを残しているが、ホントにその通りである。

さて、2016年初戦。言わずと知れた春。例年の春と異なるのは、暖冬と言われた2015年冬の影響か、季節の進行が早い。 前週に行われたWBSプロ戦でも頻繁に聞かれていたのは、すでにスポーニングは進んでしまっているようだ、ということ。霞探R本戦当日も、さぁこれから気合を入れて、現在プリスポーン全開!! という状況を期待するような日程なのだが、霞探Rの猛者たちの事前準備を悩ませたのである(その準備がまた楽しくて仕方がない、という変人たちなのだが)。

そしてなんと、季節が進んでいるのは水中だけではない。暖冬に呼応し、人間生活もスピードアップ。代掻きもすでに始まっており、こちらの進行もエリア選択における考慮要素に入れておく必要があるのだ。 代掻きについては、前年初戦のレポートをご参照いただきたい。霞水系名物の1つと言えるかもしれないが、釣りをするうえでの水の良し悪しは当然釣果に直結する。

ただ、この日はなんといっても南の爆風。普通だと、南風が暖かーく吹き込んでくると、魚の活性も上がるよねー的なプラス要素となるのだが、今回は台風並み、もしくはそれ以上に発達した低気圧によるもの。 交通機関に影響が出たり、はたまた工事現場の足場が崩れるなどの映像が巷には跋扈していたが、最大風速で35mという、もはやまっすぐ立っていることが困難なレベルの風が吹き付けた。 昼頃からは雨も予想されていたため、ここは霞探Rの薄曇り男、もっちー氏の力に期待がかかった。が、しかし。もっちー氏をしても雨雲を跳ね返すことができず、結果、霞探R5年間の歴史における、 最悪のウェザーコンディションとなったことは、言うまでも納豆菌である。

エリアは問答無用の北浦。南は神宮橋まで、北は巴川をどこまでも遡上してよい、というエリア構成。 もはやおなじみとなった初戦の北浦は、2016年においてもエリア採用。丹少納言の「霞草子」の冒頭、「春は北浦。やうやう暖かくなりゆく水面、白みて、漂いたるシラウオの細くたなびきたる。」 が表すように、ワカサギのシーズンを終え、シラウオが産卵のために水面でジャレつく様子が、水のきれいなエリアにおいては見られる状況。季節の進行が早い早いと言っても、やはり春は春。 あとは北浦のバスがどのくらいやる気があるのか、ということ。

朝5:30、集合場所に集まった霞探Rの猛者たちは、思い思いの準備したタックルで、北浦のヘルシーなバスをキャッチすることだけを妄想してきたに違いない。 妄想のし過ぎで睡眠不足に陥った者たちも数々いることは、想像に難くない。前日までのプラクティス結果(妄想プラ含む)を胸に、今か今かとスタートコールを待つ霞探Rの猛者たちは、皆との挨拶も漫ろに、 スタートコールとともに、南暴風のフィールドへ血気盛んに散っていったのである。

やはりこの日は強風。風でラインがロッドのガイドに絡んでしまったり、ライトリグが風でラインがあおられてしまうため、予定外の位置までルアーが流されてしまうとか、 思うままのコントロールができないことに、早々に心が折れかける猛者たちが続出。そして昼前ごろに風がさらに強くなり、南風だというのに一時的に気温も下がった。ワンピースの航海士ナミだったら、 急遽面舵を切らせるところである。そして案の定、正午ごろより、ゲリラ豪雨のような大雨が降りだした。暴風に加えて、大雨である。それすなわち、嵐である。 この時点で折れかけた心がバキバキに折られてしまった猛者たちが多いことだろう。

結果、参加47名の中で14名がバスをキャッチ。そして確認されたバスの総数は19匹と、稀にみる貧釣果と言える。やはりこの日は難しかったのだ。

釣れた14名の報告書を見てみると、基本的には2パターンの場所選択をしていた模様。一つ目は、霞探Rの名所、パラダイス。 一昔前までのパラダイスと比べると、かなりパワーダウンしていることは否めないが、今回も3名の猛者たちがバスをキャッチし、その他にも多数の猛者たちが外道の他魚種をキャッチしている。

もう一つは、ドック近くの風裏をいかに選択するか、ということ。特に、昨年の第2戦でも多くの魚がキャッチされたエリアが、今大会においても大活躍。 条件さえそろえば、実に魚影が濃いのだなということがよくわかる。時期が異なることから、昨年キャッチされていた魚とは、魚の種類はおそらく異なるのだろうと思われる。 このような形で、経験値と知識を増やしていくことが、我々のような超サンデーアングラーにとって成長の糧になるのである。

さて、2016年が始まり、今年もまた釣果報告の中でいくつかの事件が起きた。

事件その1。『ウチダショック』
霞探R財務大臣のナカムラ氏。あまりにも釣れない状況から、移動を繰り返していたある時、霞探Rが誇るB系アングラーであるウチダ氏に遭遇。 ここでナカムラ氏、ウチダ氏へ「どう、釣れてる?」と、世界のT.Namikiの挨拶のように問いかけをしたところ、「釣れましたよ!!」と、ナカムラ氏としては想定外の回答。 勝手に想定外にしているだけなので実に失礼な話ではある(笑)が、このときナカムラ氏のかろうじて繋ぎ止められていた心は、明確にポッキリと音を立てたという。

事件その2。『「脇かけ」事件』
今大会、女性ながら唯一ウェイインを果たすことに成功したエンボー氏。ダウンショットやネコリグを駆使して40cmのバスをキャッチすることに成功したが、 このときのフックセットの仕方について、報告書上で、「脇かけ」と明記。報告会の司会をしていた大黒柱☆丹氏は、「脇ってどこやねん」と大真面目に考えたが、 これが「ワッキーがけ」のことであると判明。エンボー氏、「ワッキーがけ」を「脇かけ」と勘違いしていた模様であるが、この瞬間、エンボー氏オリジナルの「脇かけ」として、 霞探R公認のフックセット方法が誕生したのである。

事件その3。『「4inch - 1cm = 3.5inch」?事件』
昨年のとある事件により「ネ○ロ」という名を命名された、「てぺ」ことムトウ氏。今大会では霞Designがプロジェクトとして進められた第2弾のパワーゴビー改造版のテキサスリグを沈船と杭の際を通して41cmをキャッチ。 ただし、このパワーゴビーはすでに生産をしておらずオリジナルチューンを施すにしても、数が限られることに不安を覚えているらしい。さて、このチューンであるが、ムトウ氏の説明によると、 「4inchを1cmカットして3.5inchに寸詰めしたものを使いました!!」とのこと。4inchは10.16cm。3.5inchは8.89cm。まぁ細かいことは言わないが、0.5inch寸詰めした、と言われると非常にわかりやすかったかなと。

事件その4。『オヤジとの差』
ローリー西澤氏はすでにその実力は全国区。今大会も見事、3.5inchストレートワームのノーシンカーをオフセットフックで、19cmと20cmの2匹をキャッチする、 という、安定の神技を披露し、見事に霞探時代から含め、通算4度目の優勝に輝いた。一方、間近でその釣りを見ていた西澤Jr。 同様のエリアを父親と共に周っていたわけであるが、アタリはあるものの、フックアップできずゼロ帰着。人間国宝の技を受け継がなければならないという焦燥感もあるかもしれないが、 現時点での偉大なオヤジの背中にはまだ追いつけず、着実に実力を伸ばしていっていただきたいものだ。

今大会、キャッチに使われたリグを見てみると、ダウンショットが8匹、ノーシンカーが6匹、テキサスリグが3匹、ネコリグが2匹となっている。 やはり魚はスローだということだ。そして一人当たりの最大釣果が2匹(5名)と、活性が決して高かったとは言えない状況であったということも、この日の北浦バスのコンディションを色濃く物語っている。 なお、協賛いただいているメーカー各社のスポンサードルアーでの釣果を確認すると、以下の結果となっている。

O.S.P :ドライブスティック3.5
O.S.P :HPシャッドテール2.5 ※
O.S.P :ドライブクローラー3.5
O.S.P :ドライブシャッド3.5
HIDEUP :ワッパー4
GETNET :ジャスターフィッシュ3.5
EVERGREEN :ダブルモーション3.5
Barkly(霞Design) :パワーゴビー4inch
※米印は、今大会最大魚(45cm)をキャッチ

北浦のバスは、このようなルアーを口にするような状況だった、ということだ。この情報からは、各位にて状況を分析いただきたい。

入賞者については、速報にてお知らせしたとおり。結果として、1位、2位、3位の3名はいずれも複数匹キャッチした面々である、ということも、実に興味深い結果である。

今回の北浦戦は、この天候からもわかるように、確実に特殊すぎる状況であったことは確かであるが、この状況をとらえ、バスという魚の生態と自分の武器を組み合わせ、 バスを探してきたのが今回の14名の勇者たちなのである。難しい状況であったことは事実だが、霞探Rの猛者たちにおかれては、次戦に向けて気持ちを入れ替え、コンディションを整えてまた、 元気な顔を見せていただきたい。そして、霞水系の素晴らしさと、霞探Rの実力を全国に示していこうではないか。

(レポート:ニッシー西嶋)

※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。

<ご協賛(順不同、敬称略)>
オーナーばり
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
DUO
株式会社スミス
セルフィッシュ
プロズファクトリー
株式会社サンライン
株式会社ラッキークラフト
GETNET
エバーグリーンインターナショナル
メガネのスエナガ
オフィスZPI
HIDEUP
ima
Boreas
NORIES
Mibro
O.S.P
Molix
NORTH FORK COMPOSITE
NEKO VISION
DRANCKRAZY
DRT(DIVISION RABEL TACKLES)
冒険用品
design KONI
霞Design
Zファクトリー




<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
ビジネスホテルトキワ

<特別協賛(敬称略)>
蛯原 英夫