梅雨入り当日の下流域!!
財務大臣中村氏、3匹の40cmUPでOK牧場!!

第2戦のエリアが発表されたのは、5月6日でしたね。
ゴールデンウィークのよき思い出は、今大会に上手く活かせましたか?

朝!激戦前だが既にやる気がみなぎっている!?

お馴染み朝のミーティング。はやる気持ちはわかりますが、このミーティングにも色々と情報が隠れてますよー!

今回のスタートコールは飯島氏。頑張って行きましょう!!

霞探Rの至宝ローリー西澤氏、また今回もやってくれました!このサイズをオフセットフックで釣るんですよ!

これが噂の人体浮遊w若干浮いているような・・・。

3位は峰岸お父さん!霞探R初ウェイイン!そして初入賞!おめでとうございます。

2位はローリー西澤氏!第1戦に続いての入賞です。技ですね・・・もうw

そして1位は財務大臣中村氏。絶叫水門・・・!あーあったね、懐かしい。おめでとうございます!

第2戦はこれにて終了。今回はこの位で勘弁しておいてやるw

2016年霞探R第2戦は6月5日。
ガッツ石松の誕生日である。かなり暑かった5月末~6月頭と比べると、肌寒さを強く感じる日だった。 それもそのはず。前日からかなり涼しめの強風が吹き、早朝の明るくなる前から降り出した雨は、結局2016年の関東地方に梅雨入りを宣言させてしまったのだ。

集合時間は朝5時30分。
集合場所となった道の駅いたこには、早朝から次々と霞探Rの猛者たちが集まってきた。それはそれは、絵に描いたように意気揚々と。 その総勢は49名。AKB48より1名多いわけではない。AKB48だけで実は120名近くいるらしいからね。話が逸れてしまったが、そこで聞こえてくる話題は、やはり釣り人。 「釣れてる?」的な。この時点で始まる心理戦は、すでに打撃戦の様相を呈し、如何にライバル達のメンタルにダメージを与えるかのジャブの打ち合いがどこかしこともなく繰り広げられるのである。

前日までのプラクティスの様子を伝え聞いてみると、結構釣れていた、というのが実態らしい。
大会時間終了後の報告会においても、かなりの人数から、プラクティスで釣れた報告があった。薄曇り男として名を馳せるモッチー氏は、なんとプラクティスで50cmUPをキャッチしてしまうという、 ある意味大失敗を演じてしまったことは、ここだけの話にしておこうではないか。

そんな中、唯一西澤ジュニアだけは、自宅近所のフィールドで、千切ったワームをセットしたマス針をリグって、ロリバスのアタリを取る練習に勤しんだという。 偉大な親父を持つ子のプレッシャーとは如何ばかりか。もしくは偉大な親父を超えることに、心に期するものがあったのか。

受付後、既にエンジンが温まった霞探Rの猛者たちは、今か今かとスタートを待っている状況であるが、そんな中で霞デザインオフィスの平間部長が、御自ら協賛品を届けてくださった。 こんな早朝から、霞探Rへのご支援のために、本当にワザワザありがとうございます!!ちゃんと皆さん、お礼言った?

開始前のミーティングにおいては、運営するスタッフは冷静に、伝えるべき必要事項を抜け漏れなく猛者たちにインプットするのである。 競技エリア、禁止事項、帰着時間、帰着場所、etc。。。そして全てが一頻りの終わりを迎え、今回はH-1にも参戦している飯島氏による高らかなスタートコールで、今大会の火蓋が切って落とされたのである。

改めて今回の競技エリアについてご説明することにする。
今大会のエリアは、ザ・下流。神宮橋を最上流に、外浪逆浦全域、下流は常陸川水門までというエリア構成である。 下流域ということで、北利根川や前川、夜越川がエリアに入ることを期待した猛者たちも多かったと聞くが、時期は6月初頭、潮来はアヤメ祭りということもあり、北利根川エリアは除外することになった。 やはり地域の皆さんとの共存という重要なテーマを考える以上、迷惑をかけないためのルール作りはしていく必要性はある。運営メンバーである実行委員間で熟慮を重ねた結果であることは、ご理解いただければと思うのである。

エリアの特徴といえば、やはり橋、テトラ、水門のようなマンメイドが多いエリアである一方で、リーズのような自然物によるカバーがあるエリアは多くない、ということ。 一方で、特に常陸利根川は見た目では分かりづらい水中の沈みモノが多い、という印象が強い。そして、下流域ということで、流れを意識した戦略が鍵となる。 ただし、西から東に流れる常陸利根川は特に、今の季節の南風を受けると北岸側は一気にダメージを受ける。風裏になるエリアもなかなかないことなどから、単純なエリア選択だけでなく、 そのピンポイントをどのように周るのか、が勝敗を決めると言って良いだろう。

先に述べたように、6月5日は雨がちらつき、9時過ぎごろから南風が吹くという予報。水面にはイナッコが泳ぎ、季節的にはテナガエビが接岸し始めた時期である。 スポーニングはほぼ終わっているであろうが、回復しきっているかどうかは、エリアやバスの個体により差が出るだろう。ともなれば、 やはりコンディションの良い回復バスがいるところを中心に攻めていきたい、と考えるのが、霞探Rの猛者のサガである。今大会、どのようなドラマが待っているのであろうか!?

結果、49名中バスをウェイインできたのは35名と、実に釣れた大会となった。運営する側からすると、景気よくバスが釣れた大会というのは、アングラー同様に非常に気持ちいいものである。 ただし、今大会のコンディションにおいては、デカいバスが釣れる条件というのが非常に分かりづらかったのも事実である。バスが釣れた条件、すなわちパターンは結果を見ると明らかで、MAC松村氏はブログ上で、 「完全回復に至らない多くのバスはじと~っとして、底にいるエビ喰ってんだよ・・・たぶん。」と分析している。これは、当日に釣果を得た猛者たちが感じ取った状況を、見事に表現しているのではないかと推察する。 ただ、そこで一歩シーズンを先行するような強い魚がどこにいるのかは、なかなか明快にはならなかったと言わざるを得ない。 逆に言えは、アフター回復途上のバスが多く、さらに体力を回復させるために、広く散っていた、とも言えるだろう。

そんな中でも、確実に狙う魚がいるところに辿り着く究極の嗅覚を持つ男がいる。
これだけ散ってしまったバス。ちょっとした交通事故がおこってもよさそうなものだが、この方が研ぎ澄ました狙いは決して外れることはなく、今大会キャッチした8cmのバスは、その小さな身体に相反して強大な存在感を示すこととなった。 お分かりの通り、この方はローリー西澤氏である。先に述べた西澤ジュニアも、今大会、事前のロリプラが奏功し、18cmのロリバスキャッチに成功しており、これは堂々とその血統を示す見事な結果と言える。 ただ、「人間国宝」と言われるその腕は、#1のオフセットフックでこの8cmをキャッチするという、圧倒的な力の差を見せつけたのだった。

逆に、デカい魚だけを選んで釣った方もいる。
「財務大臣」ナカムラ氏はかつての名スポットである、通称「絶叫水門」に狙いを定めた。 ここで、水門周りのテナガエビを意識しているバスをキャッチするためのルアーチョイスが必要となったが、ナカムラ氏が選んだのは、プロズファクトリーのTRYジグにスミスのテナガホッグを組み合わせるという、 意表を突いたコンビネーション。ナカムラ氏が霞ヶ浦のド定番であるPTDではなく、TRYジグをチョイスした真意については、別途霞探Rのテストレポートにて存分に語っていただくことにしようと思う。 そしてこの結果、45cm、42cm、41cmと確実に翌週の一週間は思い出だけで何杯でもご飯おかわりできるようなナイスバス達をキャッチすることに成功し、今大会の優勝までかっさらっていったのである。

ルアーへのこだわりと言えば、当霞探Rの猛者たちの中で、世界のカノアツ氏主宰の霞デザインオフィスで霞ゴビー研究メンバーとしてアサインされている面々がいる。 皆さんもご存じのインパク高橋氏と、てぺ“ザ・ネ●ロ”ムトウ氏の2名である。両名ともいわずと知れた実力者であることは疑う余地がなく、実際に両名とも今大会40cmオーバーのバスをウェイインした。 うち、てぺ“ザ・ネ●ロ”ムトウ氏はプロトの霞ゴビーで見事に44cmのバスをキャッチ!!自らが開発に携わるルアーの活躍は気分をアゲてくれること間違いなし。 ウェイインした写真においては、気分だけでなく体の浮遊まで試みる様子が報告されており、その朗らかなキャラクターも相俟って目が離せない存在となってきた。

目が離せないのは、実は今大会、3名の猛者たちの釣果が大きくフォーカスされた。
今回敢闘賞を贈られた北村ファミリー奥様、峰岸ファミリーお父様、北村ファミリー石岡氏の3名は、これまでも霞探R本戦に参加し続けたが、 残念なことに釣果に恵まれなかった方々である。その3名が今回、大会で初めてのウェイインを果たした。そう、止まない雨はない。 ただし、今回の釣果にはこれまで継続して参加し続け、霞探Rにて様々な猛者たちとのつながりがあり、そこでの成長を糧にした結果、たどり着いた1匹と言える。これまでの努力が実った今大会、彼らには称賛の拍手を送りたい。

さて、今大会35名の猛者たちがバスをキャッチしてきたわけだが、報告されたバスの総数は、数えまちがいがなければ合計で61匹である。 複数匹以上釣ってきた猛者が17名、最多は6匹キャッチと、あとから振り返ってみても、釣れた大会だったと言えるのだろう。ちなみに、6匹釣ってきたのは、2014年AOYのテツジ氏である。 これはもしや、あの有名な「鉄二の部屋」復活・・・か?

霞ヶ浦でのバスフィッシングにおいては、人気ルアーというのがあり、もちろんそれは一人一人のアングラーがチョイスするのだが、結果としてチョイスのたどり着く先が一つの答えになっている、 ということである。今大会のウェイイン報告を見ても、以下の2つのルアーでの釣果報告が非常に目立った。

1つ目は、O.S.P.のHPシャッドテール2.5である。
ダウンショットリグでの釣果報告が多いが、中にはネコリグでの使用も報告された。やはり2.5インチというサイズがこの時期のベイトサイズに非常に近しいことにより、バスも口を使いやすいのではないかと推察する。

2つ目は、問答無用のプロズファクトリ―・プロズチューンデヴァイス(PTD)である。
もはやPTDは霞ヶ浦の定番中のど定番、霞ヶ浦でバスフィッシングをするなら持っていなければならないと言っても過言ではない超一軍ラバージグである。 今大会、北村軍団の釣果にすべてPTDが絡んでいたことは、特出すべき結果であるように思えるのである。

この文面を見ても、釣れてはいるが、一意に定まらないバスのコンディションの様子は読み取れたと思う。 いろいろな面々がブログやSNSといったWEB媒体で、今大会のことを述懐していることから、興味のある方はぜひそちらも参考にしていただきたい。

今大会、編集長ニッシー西嶋は一つ、非常に印象に残った言葉がある。
それは、閉会の折に代表のMAC松村が語った言葉。「初めて参加する方々は、どんな人たちがいるかもわからずに飛び込んでくる。それはとても大きな勇気が必要。」ということ。 今大会、女性を含め初めて参加された方が複数名いらっしゃった。確かに、さんざんいろいろなところで「アットホームな団体」と言い続けてはいるが、部外者からすれば、 とりあえず釣りが好きすぎる人たちの変な集団に見えても致し方ない。そんな中でも飛び込んできてくださった方々には、参加しただけの価値が提供できる大会だと思っているし、これからもそんな団体運営をしていく所存である。 猛者諸君も力を貸してほしい。

(レポート:ニッシー西嶋)

※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。

<ご協賛(順不同、敬称略)>
オーナーばり
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
DUO
株式会社スミス
セルフィッシュ
プロズファクトリー
株式会社サンライン
株式会社ラッキークラフト
GETNET
エバーグリーンインターナショナル
メガネのスエナガ
オフィスZPI
HIDEUP
ima
Boreas
NORIES
Mibro
O.S.P
Molix
NORTH FORK COMPOSITE
NEKO VISION
DRANCKRAZY
DRT(DIVISION RABEL TACKLES)
冒険用品
design KONI
霞Design
Zファクトリー
YTフュージョン




<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
ビジネスホテルトキワ

<特別協賛(敬称略)>
蛯原 英夫