空前絶後のタフコン!!
5名の勇者がデスレイク北浦の全容を解明!!

2017年4月2日。この日は霞探Rにとって、実に歴史的な一日となった。

朝日にたなびくカスタンフラッグ。2017年霞探R始動です!!

お馴染み朝のミーティング。意外な情報がポロッとでるかも!?

今年の新メンバー!頑張って行きましょー!!

今回のスタートコールは住吉さん。さーあ、始まりです!!

2017年最初の勝者はテツジ氏!!朝一の食わせタイミングを逃さず魚をゲット!ついでにビックフィッシュもゲットー!!

2位はウルトラ釣りガール、とびー氏が獲得。プライベート釣行の成果がでました。

3位は、来ましたMac松村氏!対象の魚切り替えがここ一番で光りました。もしや初優勝か・・・と期待もありましたがw

貴重なウェイイン対象5人の一人テルヌマ氏。ピンクレディーカラー・・・良いですねー。なぜか春にぴったりなカラーでw

そしてもう一人のウェイインメン!内田氏。ここ最近の好調ぶりは刮目に値します。見えたか!?AOY!!

そしてこれが噂のBゾーンw

2017年は霞探Rが発足して6年目。
6年前にすべてが手探りで始まった霞探Rも成長し、釣り業界からも一目置かれる存在となったのは、言うまでもない。霞ヶ浦水系におけるおかっぱり釣り団体がほかにどれだけの数があるのか、すべてを把握するのは困難であるが、「霞探R」という名前は既に高級ブランドと化し、釣り技術向上や釣り普及にとどまらず、釣り人のマナー向上、釣り場保全におけるネームバリューなのである。それはすなわち、霞探Rの猛者一人一人の自覚、意識の高さが為せる業であり、イチローのような飽くなき追及と好奇心によるプロ意識によるもの、ともいえる。

今回のエリアは、もはや春の季語になった北浦である。
神宮橋よりも北側全域が今回の戦場である。近年の春のビッグミノーパターン、通称「シャロードリーム」の生誕の地。ワカサギをプリスポーンのバスによる超絶怒涛の荒食い祭りである。北浦といえば、泣く子も黙る有名ポイントがいくつもある。山田ワンド、蔵川ワンド、八幡ワンド、メルヘン前、水原石積み、爪木などなど。そして霞探Rでは超有名ポイントである「パラダイス」も北浦である。ただし、もちろん有名ポイントであればあるほどプレッシャーも高い。また、基本的にはかなり浅いエリアが多いが、ちょっと沖だったり、北浦全体の水流を考えてエリアを選んでみると、護岸の足元でも推進2.5m~3mの水深があるようなエリアがある。カバー、水中の地形変化、底質の違い、マンメイドストラクチャー、ゴロタ、乱杭など、実に多岐に渡ったエリアコンディションが取り揃えられている湖である。ちなみに、編集長ニッシー西嶋は北浦のおかっぱりで、ティムコの名作クランク、4mダイバーの「マッドペッパーマグナム」をキャストするエリアがある。もちろん、場所は教えなーい。

余談ではあるが、「シャロードリーム」は、そのまま和訳すると「あさきゆめみし」、その意味は「はかない夢なんか見てんじゃねーよ」である。以後、お見知りおきを。

北浦に限らず、霞ヶ浦水系全般に言えることであるが、全国5万人の霞探Rファンの皆さまには、ぜひ知っておいていただきたいことがある。当然霞探Rのメンバーは全員が把握しているが、慣れていない方々はご存じないことかもしれない。霞ヶ浦・北浦水系には、「保護水面」「禁止区域」という箇所があるのである。平たく言えば、釣り禁エリアである。水産動植物の保護を目的とし、茨城県が設定しているエリアである。これらのエリアは、4~5メートルほどの白ポールが目印となっており、これらのエリアでの釣行は、釣り人のマナーとしてご遠慮いただきたいのである。詳しくは、霞探Rの薄曇り男、モッチー氏がこのあたりの知識に明るいと聞いている。もしくは茨城県HP霞ヶ浦北浦水産事務所「釣りのルールとマナーをご参照いただきたい。是非、お問合せいただきたい。

集合時間は朝5時30分。
誰一人、この時間を守るものはいない。実は、霞探Rスタッフの集合時間は5時だった。30分前に準備を開始すれば、5時30分には受付を開始できる。そんな打算によるものだが、霞探Rの猛者たちは、9割5分の確率で、5時には集合場所に到着しているのである。本当に困ったヤツらである。ある者は前日から現地入りしホテル泊。ある者は車中泊。そしてある者は前日からの興奮で寝られずに徹夜のまま当日現地入り。そう、昨年の溜まりに溜まりすぎた「霞探R欲」ともいうべき釣り欲は、最終戦の完了以降、発散させる術がないために、新春の第1戦にすべてぶつけてくるのである。

そんな中始まる受付。受付の時点で、すさまじい物量の参加賞が並べられた。報告書や2017年霞探R用のネームプレート、2017年用の缶バッチはいつものことであるが、飲み物、串団子、さらにはかの有名な、NPO水辺基盤協会の霞ヶ浦53PickUp!実行委員長である布川昭男氏の「あきお農園」がご協賛くださったサツマイモがどっさりと。また、2017年の霞探R年会員となった面々には、ノースフォークコンポジットと霞探Rがコラボした、「梅ちゃん色」のロッドソックスまでが配られたのである。この時点で、釣り人たる霞探Rの猛者たちだけでなく、その帰りを待つご家族にまで配慮された品々の数々に、一同は霞探Rの霞探Rたる所以を改めて思い知ったのである。

また今回の集合には、霞探R発足以来、ご協賛・ご協力いただいている開発クランクの開発様がお越しくださり、猛者一同への激励と、5月に開催予定のボート戦への参加意欲を語ってくださった。当然霞探Rの猛者たちはChipやB-Tightの力は存分に知っている。その製作者が御自ら足を運び、皆の前で激励してくれたことに猛者たちは感動し、界王拳のように釣り意欲を倍増させたに違いない。

こうして始まった2017年霞探R第1戦。
猛者たちはバスをキャッチするための戦略を胸に、北浦全域へはたらき蜂のように散っていったのである。

さて、2017年4月2日。この日の北浦はどんなコンディションだったのか?
実は当日の受付からミーティングの時点で、この日の激タフコンディションは既に予想されていた。3月の中旬ごろから春めいた気候となり、三寒四温を繰り返しはじめ、東京では3月21日時点で桜の開花宣言が発布された。関東一円、20℃に近い温暖な気候の日もある中、なんと4月1日、すなわち前日は急激な寒の戻り、しかも「豪」という文字が適切なレベルの氷雨が北風とともに降り注いだのである。それまで霞ヶ浦水系の水温はもう12℃を超えようか、というところまで来ていたのだが、この一日だけで水温は9℃以下まで急降下。雨は1日で上がったものの、北風と気温低下がそのまま居座ったままの北浦が、今回の主戦場となったのである。よって、北浦のバスは冬のネコのように寒くて縮こまり、シャローに上がっていた個体もディープに避難し、ジッと耐え忍ぶ日となったのではないか、ということが想像されたのである。 (このとき、誰もが思い浮かべたのは、「大黒柱」丹氏とともに暮らすぶさおがストーブに当たる姿であるのは言うまでもない)

結果、勇敢にも北浦に立ち向かった猛者たちはことごとく討ち死。
昨年AOYのサキさん、年間3位のマルヤマ氏、超有名ブロガーのインパク高橋氏、超釣りウマで有名なキハチロー氏、そして霞探Rの至宝ローリー西澤氏といったツワモノたちも、激タフレイク北浦の前に涙を飲んだのである。そしてなんと52の参加者中、バスをウェイインできたのはたったの5名!!複数尾のウェイインに成功した者はなんとZEROという、霞探R史上最低釣果の大会となってしまった。

しかし、この5名の釣果以外でも、バスをフックアップに持ち込み、スンデノトコロでオサラバした面々もいる。その心境、察するに余りある。つまり、バスは4月2日に確実に存在し、4月2日のコンディションで北浦を過ごしていたのである。

13時30分より、帰着場所であるレイクエコーで開催された報告会。この日の北浦は、5人の勇者たちによって、寸分くるわずに解明されていった。この日を時系列で追っていこう。

まず口火を切ったのは、2014年霞探RのAOY、テツジ氏である。朝6時20分、2.9インチワームのダウンショットリグを投入したところ、ラインが動き出したとのこと。これによりキャッチした魚はなんと44㎝!!6時20分といえば、スタートフィッシングがコールされ、まだ移動中の猛者たちもいたはず。なんとも気分の良い一日の始まりとなったはずだ。かつてのAOY、さすが過去の実績だけでなく、その実力は健在であることを示したのである。

そしてその次はわずか10分後、6時30分にシャッドプラグを巻いて36㎝のバスをキャッチしたのは、超絶怒涛の釣りガール、とび~氏である。たった一人で釣りをしたいと思い、昨年霞探Rに飛び込んできた猛者であるが、釣りに対しての想いは実に真剣。SNSやブログでは実に多く水辺に立ち、様々な着眼点で観察をしている様子を垣間見る。今回のシャッドプラグでのキャッチも、すでに同じ場所で同じルアーでのキャッチを経験し、その時の再現を図ったものとのこと。この女子、只者ではない。

その後は少し時間を置き、10時ジャストにOSP、ピンクレディカラーのハイカットで38㎝をキャッチしたのは、テルヌマ氏である。テルヌマ氏は長らく霞探Rでウェイインすることが叶わなかったが、今大会、こんなにもウェイイン率の低い霞探Rで、値千金、その価値はまさにダイヤモンドやー、的なバスをキャッチしたのである。テルヌマ氏の釣りは、とあるメジャーエリアで6時間、ぶっ続けでハイカットを投げ続ける、というもの。これは実にこの日のバスのコンディションをよく表しているものであるといえる。しかし、6時間同じ場所で、というのは実にすごい。意志の強さは、まさにダイヤモンドより硬いのである。

そして11時ジャスト。この男がやってくれた。MAC松村氏である。キャッチしたバスは43㎝。キャッチするまでの苦悩は他の皆と同じ。ただ、彼が他の猛者たちと異なるのは、この時点で狙うバスを変える判断ができたことである。それまではプリスポーンのバスを狙ってOSPヴァルナやOSPハイカットをキャストしていたが、求めていた反応が得られなかったことから、メスバスがシャローレンジにはいない、と判断。そこで、春という季節からオスバスがいるであろうということを予想し、オスバス狙いにシフト。プロズファクトリーの名カバージグであるエキップストロンガーの1/4ozで探ったところ、43㎝のオスバスが狙い通りに反応してくれた、とのこと。この的確な状況判断が明確な結果の分かれ道になったのである。

最後、12時ジャストにバスをキャッチしたのは、霞探RのB-BOY、ウチダ氏である。このバスをキャッチできたのは、同行していた小島プロのアドバイスによる、と謙遜していたが、キャッチしたルアーは・・・報告書によると、「bゾーン」???ではなく、EVERGREENの名作スピナーベイト、D-ZONEの3/8ozダブルウィローである。小島プロが、「今釣れそう!!沖に大遠投して!!」と突然発言し、言われた通りに投げたその3投目にキャッチしたのが、この37cmなのだそうだ。キャッチしたウチダ氏はマリオネットのように見えるが、ウチダ氏は2017年に入ってからのバスのキャッチ率が実に高く、聞くところだとOSPのHPシャッドテールの魔術師という噂を耳にする。それにしても小島プロ、あなたは魔法使いか?

というのが、この日の釣果の全容である。
これらの結果、実にオモシロイ(ガリレオ風)。巻物が3名、撃ち物が2名。とび~氏とウチダ氏がキャッチしたバスは、明確にバスがフィーディングしたタイミングを捉え、バスがベイトを追った結果と言え、テルヌマ氏はこのフィーディングするタイミングをずっと待った、ということに他ならない。一方でテツジ氏とMAC松村氏は、そこにいるバスに口を使わせたということ。全く別種類ともいえるバスが口を使ったのである。

すなわち、やはりプリスポーンのバスはシャローにはなかなか上がっていなかったが、何らかのタイミングでフィーディングモードに入った、ということ。また、テツジ氏、MAC松村氏がキャッチしたバスは、すでにスポーニング準備に入ったオスバスがいて、どんなに寒くなろうともバスは春とスポーニングを意識しているのだ、ということを表している。

以上が2017年霞探R第1戦の全容である。

なお表彰式においては、ライフジャケット着用を推進し、お子様向けライフジャケットの着用方法に関する簡易講習会も併せて開催。このような活動の積み重ねのおかげか、今年もあり難いことに、多くのスポンサー様からのご協賛をいただいていることが報告された。霞探Rの活動が広く認知され、認められていることを、霞探Rの猛者一同認識を新たにした次第。また、この日に実施されたNPO水辺基盤協会の2017年会員更新も行われ、たくさんの面々が手続きを取り、これからの水辺保全活動への貢献を誓ったのである。釣りだけでなく、環境保全や釣り普及への影響は、霞探Rが担うものとしては決して小さくないのだと気を引き締め、次戦に臨む決意を新たにしたのである。

(レポート:ニッシー西嶋)

※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。

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<ご協力(順不同、敬称略)>
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プロショップ ランカーズ
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<特別協賛(敬称略)>
吉田 幸二
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小島 貴
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伊佐部マッシュルーム組合(0299-79-2216)