皐月の猛暑、新利根川BOAT戦!!
小島・北村チームが乱打戦を制す!!

突然だが、バスフィッシングは実に楽しい。理解ができない人々は哀れだ、とさえ思う。しかし、楽しみを得る、ということについて、ただただ楽しむだけ、というのは愚か者たちの所業、といえる。すなわち、楽しみの対価として、アングラーたる我々には「責任」が伴うのである。

当日の朝はこんな感じ。なんとなく暑くなる雰囲気がしますね!

ボート戦は準備に時間が掛かるため、レギュラー戦よりも若干早めの集合!遅刻者もちらほらと・・・w

そして朝のミーティング。エリア等は毎度おなじみですが、本年はちょっと特殊な状況でのボート戦。(詳細は本文参照)

準備完了!スタートコールはMAC松村・えんぼーチーム。えんぼーーさんのコールが新利根川に響きます!

サイト達人フジサク・青山チーム。バスを見つけるのが早い早い!手数が多いのはやはりボクサーとしての習性でしょうかね!?

ビックフィッシュ賞は志賀・田口チーム!一部エリアの水はほんとに良かったんですよね。写真も良いですねw

第三位は開発・西澤Jrチーム!西澤Jrの合わせ前の「ピクッ!」の話は大笑いでしたね。

第二位はMAC松村・えんぼーチーム!OSPドライブスティックが火をふきました。さすが、お見事です。

そして優勝は小島・北村チームが獲得しました!!数少ないスノヤハラをせめて、グッドフィッシュをゲットしてきました。

ボート戦これにて終了!!さあ、第二戦はすぐそこです!切り替えていきましょう!!

霞探Rには責任がある。
「みんなで楽しめる霞ヶ浦フィッシング」というコンセプトを自ら標榜し、運営されている以上、『みんなが』『霞ヶ浦で』『釣りを楽しめる』ようにする責任がある。そして、数多くのスポンサー様より品々をご提供いただいていることからも、スポンサー様に対しての責任がある。そして、我々が愛してやまない霞ヶ浦という広大なフィールドとブラックバスという釣り資源を守っていく責任があるのである。

NPO水辺基盤協会が各関係者に対し、5月中のライブウェルによるバスの移動に関する自粛を呼びかけ、業界は大きく歓迎し受け入れていることは、これを読まれている皆さんは既にご存知のことだろう。これは5月のバスフィッシングそのものを自粛することではない。目的はバスという麗しき釣り資源を守るためであり、ライブウェルでの移動による産卵床からの親バスの引き離しが与えるバス個体数へのダメージを少しでも軽減しよう、というもの。つまり、霞探Rの公式戦、ボート戦ともに採用されているウェイインルールである「魚の長さを計測してその場でリリース」は、5月の時期、まさに適したレギュレーションなのである。

2017年5月21日。
記念すべき霞探Rボート戦のこの日の天気は晴天無風、時々微風。気温はグングンと上がり、東京では2017年最初の30℃を超える真夏日となった。霞探Rの猛者たちはもちろんこの天気・気温への準備は抜かりない。全身の日焼け対策をする者、クーラーボックスに水分を大量に用意する者、天然日焼けサロンの活用のために体中にサンオイルを塗りたくる者、直射日光くそくらえとばかりにノーガード戦法で挑む者などさまざまであった。 もちろん、帰宅後に誰が一番後悔しているかは、言うまでも那須塩原である。

季節はアフタースポーン。
フィールドではフライ(バスの稚魚)の群れをあちこちで目視確認することができた。つまり、オスバスはネストを守ることに必死で食べることは後回し。メスバスは一大イベントのスポーニングを追え、体力を使い果たしており、ベイトを追いかけまわす体力のある個体と、ベイトを追いかけるには疲れすぎている個体の両方がいるような状態。そしてスポーニングとは関係がないようなやんちゃな1年魚~2年魚あたりが、無警戒にベイトを追いかけているような状況であることが容易に想像され、釣果報告からもこのような状況であったことが明らかになったといえる。

今回の主戦場は新利根川。
エレキで行ける範囲であれば、上流は行けるところまで行ってよし。下流は洲の野原まで。「川」という特徴を踏まえた個々のエリア選択は、当然天国にも地獄にもなる。一方で、川である以上、流れが当然あり、それは強い弱いは時間帯などによりあるものの、エリアによっては水の透明度が高く、メガネのスエナガの偏光グラスを使えば川底50cmぐらいまでは余裕で目視できる。よって、バスが浮いていればサイトフィッシングを戦略に織り込むことも充分可能なのである(事実、今回参加した面々の半数近くはサイトでの釣果を得た)。

ボート戦といえば、言わずもがな松屋ボートさんである。
今回も松屋ボートさんのご協力をいただき、霞探Rボート戦は盛大に開催できた。全員の笑顔の素敵な松屋ボートの皆さまにはいつも霞探Rの活動にご理解とご協力をいただいている。霞探Rの猛者たちには、松屋ボートさんを常日頃利用している者も数多くいる。そして今回のボート戦、松屋食堂のモツ煮定食が一番の目的だった、という者も多いのではないか。今回も編集長は美味くモツ煮定食をいただいた。なお、今大会松屋ボートさんより、お米の協賛をいただいた。家族が家で待つ霞探Rの面々にとって、このお米を持ち帰るか否かは次回以降の釣行回数に関わる。このような協賛はとてもありがたいもの。霞ヶ浦水系における新利根川、というフィールドを守ってくださっている松屋ボートさん、本当にありがとうございます。

さて、今大会はボート戦ということで、霞探Rの公式戦ではなく、OPEN戦となる。これもまたすでにご存じのことと思うが、ボート戦においては2名同船での戦いとなる。2名同船は、ご家族恋人等の同船もあるが、主はアットランダムな組み合わせによるもの。通常のおかっぱりでも複数名での同行、ということはあろうが、おかっぱりでは同じエリアであっても同行者はそれぞれ別のポイントを撃っていくこととなるため、同行者の釣りを目の当たりにすることはなかなかできないのが実態。しかしボート戦は同船者の釣りをすぐ隣で見ながらの釣行となり、自分にはない釣りのスキルや考え方を目撃することになる。今大会の報告会においても、同船者のことを「先生」とごく自然に呼んでいる面々が複数名いた。『人間国宝』ローリー西澤氏と同船した高杉氏もその一人。ローリー西澤氏の魚へのアプローチや魚を捉えるスキルを目の当たりにした高杉氏は、今後のバスフィッシング人生における大きな糧を得たに違いない。

また、MAC松村氏やバサーオールスタークラシックへの出場経験を持つ小島氏といった、WBSで今年も大活躍しているプロアングラーの他、かの『開発クランク』の開発者の開発氏が今大会にエントリーされるなど、各方面で活躍するアングラーが参戦。同船する機会を得た霞探Rの猛者たちは、この好機を存分に楽しみ、学び、吸収したに違いない。開発氏と同船した西澤Jr.はその緊張からか、バスのバイトに全てびっくりアワセし、全てバラすという結果。偉大な親父の背中を追うという大きな責務を自覚する中、今回の経験は若い彼にとっては重要な1日となったことだろう。

このように、2名同船の中で、同じエリアでの釣りをしながらも全く異なる結果となったチームが出る。良い釣果が得られなかった者は、日頃の行いを振り返るなど悲観に暮れることもあろうが、やはりこれはボート戦ならでは。おかっぱりメインで普段の釣行を行う者にとって、ボートの釣りを学ぶことが如何にエデュケーショナルか、これがまさに霞探Rボート戦の大きな目的の一つでもあるのである。

今大会注目のチームといえば、フジサク・青山チームもその1チームである。フジサク氏はボート戦はサイトフィッシングでボコボコに釣りまくることで有名(編集長にっしーも、かつて同船し、目の当たりにしたが、この方の魚を見つける能力はヤバい)。そして同船した青山氏はプロボクサー。4月の後楽園ホールで見事にTKO勝利を飾ったのだが、サイトの達人とプロボクサーの動体視力がコラボレーションし、フジサク氏が一瞬見失った魚を青山氏がジャブで仕留めるというコンビネーションでバスをKOしたという。ちなみに青山氏、次の試合は8月4日に決まったとのこと。後楽園ホールで霞探Rの旗が青山氏の勝利を後押しします!!

さて、本大会のリザルトへと行きましょう。当然霞探Rルールでの大会であるが、ボート戦はチーム戦となるため、チームとしてのウェイイン。よって、各賞もまたチームとして受賞することとなる。

Big Fish賞は志賀・田口チームがキャッチした44㎝!!
岸際の水が良いことに気づき、水の良い箇所を狙っていたところ、濁りの中から魚が食いあげてきたとのこと。某有名プロがビッグフィッシュパターンとしてかつて紹介していたことを思い出させる、見事な魚だった。

第3位は先に紹介した開発・西澤Jr.チーム!!朝一にフロッグを投げていたところ、水面が割れるとか、水しぶきが立つとかではなく、静かにフロッグが水面から消えたところにアワセをくれてキャッチした魚や、リングワームのスプリットショットでキャッチした魚など、実にアメリカナイズされたスタイルでのバスフィッシングを披露した開発氏。何度も言うが、西澤Jr.は実に貴重な体験をしたに違いない。実にうらやましい。

第2位はMAC松村・えんぼーさんチーム!!上流目指して一直線、ボコボコに釣ってやろうという企みは、水の悪さに泡と消え、なんと10時までノーバイトだったとのこと。見えバスを発見し、OSPのオリカネムシを投げてチョウチン釣りでファーストフィッシュをキャッチし、岸際の水が良いことに気づいたとのこと。そこからシェードの釣りへと移行し、ドライブスティックが火を噴いたそうだ。えんぼーさんはMAC松村氏よりドライブスティックでの釣りの練習を厳命され、この練習が見事釣果につながったとのこと。状況の変化、パートナーへのアドバイスなど、プロガイドの実力は流石、やはり伊達ではない。

そして優勝は小島・世界の北村チーム!!小島氏はプラクティスで得た印象は「キビシイ」。朝一から洲の野原での釣りを敢行したところ、バックシーターの北村氏がPTDやノーシンカーで4本キャッチするなど、北村劇場が展開されたとのこと。もちろん小島氏もビッグバスをキャッチしており、実に良いチームワークを発揮できたようだ。ちなみに北村氏、小島氏よりフッキングスキル等々ベタ褒めを頂戴しており、数多く霞ヶ浦へ足を運んで釣行に励んでいることが奏功していることをうかがわせているのである。

RESULT
優勝 小島・北村チーム
第2位 松村・遠藤チーム
第3位 開発・西澤(知)チーム
ビッグフィッシュ賞 志賀・田口チーム 44㎝

さてさて、ボート戦が終わり、次は霞探R第2戦。エリアは既に発表済。日がもうないですなぁ。霞探Rの猛者たちはプラクティスに勤しみ、日焼けと戦い、大忙しの5月となること間違いなしなのである。

(レポート:ニッシー西嶋)

※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。

<ご協賛(順不同、敬称略)>
オーナーばり
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
DUO
株式会社スミス
セルフィッシュ
プロズファクトリー
株式会社サンライン
株式会社ラッキークラフト
霞Design
GETNET
メガネのスエナガ
エバーグリーンインターナショナル
オフィスZPI
HIDEUP
ima
Zファクトリー
Boreas
NORIES
Mibro
O.S.P
Molix
NORTH FORK COMPOSITE
NEKO VISION
DRANCKRAZY
DRT(DIVISION RABEL TACKLES)
冒険用品
design KONI
YTフュージョン
BASSFIELD
Sedition
驀進ルアーデザインズ
TIEMCO
Black maria

<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
ビジネスホテルトキワ

<特別協賛(敬称略)>
松屋ボート