2018年霞探R開幕!!
北村奥様、してやったり!の2連勝を飾る!!

さあ、いよいよ始まります。2018年度霞探R7年目の戦いが!

お馴染みの朝のミーティング。工事情報や盗難被害情報の提供もあるので、皆さん真剣に聞いていますね!

スタートコールは人間国宝ローリー西澤氏。この掛け声が今日の釣果に影響するとは・・・w

昨日に比べれば風の影響は少ない当日の状況。この違いがタフコンディションの一因だったかも。

そんなわけで2戦連続のWinner、北村奥様!!さあ3連勝はあるのか!?

2位の志賀氏。今年からスポンサードして頂いているフラッシュユニオンのアイテムを使ってウェイイン!いいですよー!!

3位は渡辺兄さん。「イチマル」は今大会のBest戦略だったかも・・・。これも霞探Rならではですね!

その他受賞の面々。編集長ニッシーは念願のビックフィッシュ獲得ですね!

2018年第1戦はこれにて終了。第2戦も乞うご期待!!

2012年にスタートした霞探Rは、2018年の今年、7年目を迎えた。

「7年目」でググると、一番最初に登場するのは、残念ながら霞探Rではなく、「七年目の浮気」である。そう、マリリン・モンローが地下鉄の風でスカートが巻き上げられるシーンで有名なあの映画だ。

7年目とは言わず、家庭を顧みず霞ヶ浦のバスにずーっと浮気し続けている霞探Rの猛者達は、この一筋の愛を春のプリママバスに伝えるべく、また霞探Rの門を叩くのである。

霞探R第1戦は4月8日。3月の中旬から初夏のような陽気が続いて、春であることを忘れかけた時期、突然として北風が自己主張を始め、4月5日あたりから気温も水温も下がった。 下がったとはいえ、例年からするとまだまだその温度は高いのだが、その日の自然環境を生きるバス、及びベイトフィッシュ達にとっては「過酷」ともいえる変動である。

朝5:00。集合場所には今年の一年が元旦ではなく霞探R第1戦で始まるという、世間一般では変わり種の面々がすでに集合していた。 三度の飯よりバスが好き、というのは過言ではなく、「バスフィッシング愛」に満ち溢れた霞ヶ浦の乱痴気騒ぎを「今か今か」と待ち構える猛者達は、 朝焼けの中で既に妄想フィッシングをスタートさせていたのである。

嬉しい報告が2点ある。1点目は、今年も霞探Rに新しい仲間が増えたこと。色々な媒体での霞探Rの発信がされてはいるが、実際に第一歩を踏み出す勇気の大きさは人それぞれ。 ようこそおいでくださった。これからあなた方は、「霞探Rの猛者」と呼ばれることになる。

2点目は、新たに霞探Rをご支援くださるご協賛社様が増えたこと。順不同で恐縮だが、オフィスユーカリ様、フラッシュユニオン様、+ROOMS'様。霞探Rへのご支援を賜り、誠にありがとうございます。 また、昨年に続きご協賛くださる皆々様様にも改めまして、感謝申し上げます。さらに、クレープ屋さん「ゆずの木」やGEKIASAゆずCUPでおなじみのゆずさん、 及び霞探R永年選手会長ランカー須田さんからも、今回個人として協賛頂いた。誠にありがとうございます。

受付を済ませ、朝のミーティングを済ませた後、ローリー西澤氏による「デカいバスを釣るぞ!!」という高らかなスタートコールにより、霞探Rの猛者達は各エリアへ散っていった。 この時点で、ローリー西澤氏に様々な迷いがあることを猛者一同が感じ取ったことは言うまでもない。 人間国宝とも言われるロリバスハンターとしての職人技術を以ってしても、春の霞ヶ浦の方程式は実に難解な多次元方程式なのだ。

今大会のエリアをご紹介しよう。既報の通り、今大会は2015年以来の、初戦が北浦以外での開催となった。エリアは北利根川、鰐川、外浪逆浦、前川、常陸利根川。北利根川は北利根橋を北限。 鰐川は堀割川を含み、神宮橋を北限。常陸利根川は息栖大橋を南限とする。広大なエリアであることは言うまでもなく、比較的単調な風景が続くエリアの中で、 如何に他の選手とは違うタクティスで、今大会に挑むのかが鍵となる。

また、2日ほど前からの冷え込みにより、ただでさえプリスポーンで気難しいバスが、より口を使いづらい状況であることが容易にに想像された。 故に冷え込みを回避するバスが集まるであろういくつかのエリアが、ギンザ状態になることも、さらに言えば、そのようなエリアについては、 前日までのプラクティスで北村軍団御一行様が魚を釣り切ってしまうという「リスク」まで排除できないことも、戦前より頭には入れてエリアチョイスする必要があるのだ。

ご承知の通り、この時期のバスはベイトを食っているであろう雌バスと、ネストを張ろうとしている、もしくは既にネストを守っている雄バス、 さらにスポーニングには関係ないヤングバスに大別されると推測される。すなわち、ベイトフィッシュパターンとネストパターン、そしてロリバスパターンが考えられる。 春の雄バスは矢鱈と気難しく、雌バスはシャローエリアに上がるタイミングを捉えることの難解さがある。これが霞探Rの猛者達を誘惑し、悩ませることとなるのである。

今大会、ビッグバスに狙いを定めたローリー西澤氏は、まさにこの混迷の罠にはまってしまった一人だった。 彼の実力と技術を知る霞探Rの猛者達及び全国3万人の霞探Rファンの皆様が寄せるローリー氏への期待は、オリンピックの金メダル候補が感じるプレッシャーに等しく、 ベイトタックルを手に取り春のビッグバスを探し求めて玉砕。ご本人としては、後悔が残る第一線となったに違いない。

そして驚きは続く。2017年AOYのテツジ氏、2016年AOYのサキさんと、有無を言わさぬ問答無用の実力者達が次々とノーフィッシュ申告の帰着。 とにかく証明できたことは、2018年4月8日の霞探Rは難解だった、ということだ。ウェイイン率が35%という数字は例年通りではあるものの、霞ヶ浦の春の風物詩である「タフコン」であることに、 疑いの余地はなかったのである。

当然、このタフコンを戦前より予測しての戦略により、難解な春バスを攻略してきた猛者達もいる。MAC松村、世界の北村の両氏は雌バスを追いかけるリスクの大きさを鑑み、 O.S.P HPシャッドテールのダウンショットリグのテトラ帯穴撃ちを敢行。サイズはそれほど大きくはないものの、リミットメイクを優先し、狙い通りの2本を見事にキャッチ! 両氏共に年間争いを見据えた戦略とその技術は流石と言わざるを得ない。

一方、ベイトフィッシュパターンを追求して見事に釣果を上げた面々も。ユイ高杉氏は39cmと31cm。薄曇り男もっちー氏は45cmと36cmでリミットメイク。 この日は薄曇りでもユイでもなかったが、いずれもO.S.P HPシャッドテールなどのシラウオパターンでの釣果であり、タイミングを見逃さなかった2名の勝利であると言えよう。

しかし圧巻だったのは、今年よりWBSのBプロとして活動する飯島氏である。テトラ帯付近で鳥や風を確認し、フィーディングする魚がいることを確信。 ジグヘッドリグで45cmのビッグバスをキャッチした後、ベイトを追いかける魚を狙うためにチョイスしたルアーはO.S.Pのハイピッチャー1/2oz!結果、 コンフィデンスが導く39cmと36cmのフィーディングバスに口を使わせることに成功し、タフコンが叫ばれるこの日の大会エリアにおける異次元の釣果を叩き出したのである。

以上が、大会当日の様子、フィールドコンディションを顕著に表した例である。 ベイトフィッシュを追っているバスはデカい、ということ。居着きのバスは大きくはないが、狙いやすさという点では、ベイトフィッシュパターンに優る。 さて、あなたはどちらを選ぶだろうか?

では、2018年最初の入賞者達をご紹介しよう。

敢闘賞は、43cmをキャッチした石川麻理子さん! ピンテールワームを放ったらかしにしていたところ、根掛かりしたかなーと思い、ロッドを立ててみたところ、「この子が釣れてました」と。 ただでさえ難解な時期に、霞探R第1戦でウェイインした魚が、2018年の初バスと、実に値千金のバスだったと言えよう。

技能賞は、北村ともちゃん!テトラ帯でキャッチした23cmのバスは実に見事だが、今回は2017年霞探R最終戦で優勝して獲得した副賞のノースフォークコンポジットACR66MLが活躍。 一般的にカバーフィッシングにおいてはパワーロッドを用いて魚を引きずり出したくなるが、敢えて中弾性カーボンロッドを使用してラインに負荷を与えすぎないようにするという選択が奏功。 この玄人なシブい選択が評価され、技能賞の獲得となった。

ビッグフィッシュ賞は、編集長ニッシー西嶋氏!前日と当日の風向きを参考に、シラウオが集まっているエリアを予想して探索し、探し当てた場所。 ルアーを投げると、シラウオがルアーに付いてきてシラウオボールができるような状態に。 これはチャンス、とばかりに、O.S.Pドライブクローラー3.5インチをプロズのラバ玉くんスプリットショットでズル引いたところ、48cmのビッグワンと巡り会えた。いやー、編集長、恐縮です。

さて、ここからはミステリーレングスによる上位入賞者達のご報告となる。

第3位は、渡辺兄弟の兄(アニ)さん!前述の飯島氏と行動を共にし、お昼前にテトラ帯でダウンショットの穴撃ちを敢行。 結果、22cmと18cmの2匹のバスをキャッチ!「飯島ガイドのおかげです」と謙遜した発言は本音であろうが、時合を逃さず2本をキャッチした実力に疑う余地はないのである。

第2位は、フラッシュユニオンのアバカスシャッドを駆使して24cmをキャッチした志賀氏!奇しくもキャッチしたエリアは、渡辺兄(アニ)さんと同一のエリアだった模様である。 しかし志賀氏、かなりコンスタントに釣ってくるよね。今年の最終順位が、早くも楽しみな若手なのである。賞品を持って帰るのを忘れないでね。

そして映えある2018年霞探R第1戦優勝は、、、技能賞とのダブル受賞、北村ともちゃんである!!これで昨年の最終戦に引き続きの2連勝。 2連勝は、昨年の第1戦0第2戦を勝利したテツジ氏以来となる。世界の北村氏という偉大な旦那様に隠れがちかもしれないが、この月見草の実力はもはや疑う余地はないのである。 次に狙うはもちろん霞探R史上初の3連勝!あなただけにある3連勝のチャンス、ぜひ頑張っていただきたい。

以上が、霞探R第1戦の全容である。表彰式終了後、水辺基盤協会の会員更新登録に数多くの霞探Rの猛者達が並ぶ風景があった。多くの猛者達が、 大会時間内にゴミ拾いを行ったことを報告した。私たちは霞ヶ浦が大好きだ。霞ヶ浦は我々が守る。そんな武士のような気概すら感じさせる、霞探R第1戦のエンディングであった。

(レポート:ニッシー西嶋)

※今大会、以下の協賛各社、協力各社にサポートいただきました。まことにありがとうございました。

<ご協賛(順不同、敬称略)>
オーナーばり
東亜ストリング株式会社(レグロンライン)
開発クランク
カハラジャパン株式会社
DUO
株式会社スミス
セルフィッシュ
プロズファクトリー
株式会社ラッキークラフト
株式会社サンライン
霞Design
GETNET
メガネのスエナガ
エバーグリーンインターナショナル
TIEMCO
HIDEUP
驀進ルアーデザインズ
Zファクトリー
Boreas
NORIES
Black maria
O.S.P
Molix
NORTH FORK COMPOSITE
NEKO VISION
DRANCKRAZY
DRT(DIVISION RABEL TACKLES)
冒険用品
design KONI
+ROOMS'
BASSFIELD
Sedition
オフィスユーカリ
フラッシュユニオン

<ご協力(順不同、敬称略)>
ANGLERS PLAZA 岸波
プロショップ・ケイズ
プロショップ ランカーズ
ビジネスホテルトキワ

<特別協賛(敬称略)>
吉田 幸二
蛯原 英夫
小島 貴
須田 昭博
ゆずの木