ダイコーと言えば、2011年にロッドブランドとして60周年を迎えた日本の老舗ロッドメーカーである。そのダイコーが2012年より新規発売した新シリーズ、アディクト。WBSで活躍しているプロ達が企画自体にも参画して設計・開発されたロッドなので、霞ヶ浦を愛してやまない我々霞探Rの猛者たちとしても、当然見逃すわけにいかない。
今回は2回に渡り、2人のアングラーによるダイコー・アディクトのインプレッションをお届けする。これから新しくロッドの新調を考えている皆さんも、ぜひレポートを参考にしてほしい。
ダイコー アディクト C65M/C610LS
(Angler's Comment:竹内さん)
私はダイコーロッドを十数年愛用してきました。というのも、ダイコーの日本製で質実剛健な造りが好きだからです。そんなダイコーから 今までのロッドとは異なるフィーリングのアディクトシリーズが発売されると知ったときは ファンとしてとても楽しみでした。
私がまず購入したのは、ベイトモデルのC65M。C65Mは、別名「霞スペシャル」とも呼ばれ 5g、7gのテキサスリグ用に開発されたモデルで、コンセプト通りピッチングがとてもやりやすいです。レギュラーファーストテーパーなので、テキサスリグだけではなく7~9g位の引き抵抗の大きいクランクも使いやすかったです。
そして、とにかく軽い!私はメタマグとアルデバランをセットしていますが、リールに重心がくる感じがして、一日中使用していても疲れにくいです。流行のカーボンテープによる補強に頼らず、質実剛健と軽さの両立をしているところに60年続いている日本の竿屋さんの技術力の高さを感じました。
アディクトは間違いないロッドだと確信した私は、続いてスピニングのS610LSをライトキャロ用に購入しました。なぜこのモデルかというと、マイクロガイドではないからです。今までライトキャロ用に使用していたマイクロガイドのロッドは、感度は良かったのですが、少しでも巻き癖がついてしまうと、ラインがガイドを叩いてしまう感じで思うように飛距離が伸びませんでした。
しかし、S610LSは程よいガイド径なので、ヨレヨレの5lbフロロでもスムーズに抜けてくれて飛距離がでるので、釣行毎にラインを巻き替えられないサンデーアングラーである私の不満が解消されました。
マイクロガイドでなくてもブランクス自体の基本性能が高いので、感度は全く問題ありません。この柔らかすぎないソリッドティップは、ボトムの変化を探して意図的に引っかけたり外したりする…が、とてもやりやすいです。そういう釣りが好きな方にはオススメです。
私は10数年機械修理業をしていますが、仕事をしていて常々思うのは「物は Simple is best」
ということです。シンプルで質が高く、頑丈なものが流行に左右されず時代を超えて愛されるのだと思います。アディクトシリーズも必要以上に装飾が無く「使えば良さがわかる」と言わんばかりのシンプルなデザインなので、私のツボにドストラーイク!!でした。
これからも末長く愛用していきたいと思います。