今回のテストレポートはラッキークラフトのベビーシャッド、ヴァガボンドのパーシモンソフト95を取り上げる。
我々霞探Rメンバーは基本的にサンデーアングラーであり、いわゆるプロスタッフのように使い込んで使い込んで、ベストなものを作り上げる、というような使い方をするわけではないのは各位ご承知の通り。つまり実際に使ってみた感触や、釣れた実績というのが以降も購入し、使い続けるか否かを大きく左右するわけである。
今回もまた、霞探Rメンバー2名のインプレを紹介する。前回と異なり、今回はレポートを引き受けてくれたメンバーに、レポートの内容、書き方については全く制約なく、自由に記述してもらった。ご覧になった皆さんにとっても参考になるだろうし、スポンサーたるメーカー各社様にとっても、一般消費者の声がどのようなものかといった観点でお役立ていただけると、霞探Rとしても非常にうれしい。
ラッキークラフト ベビーシャッド60F(Angler's Comment:石川さん)
ishi-K@霞探R県北支部こと石川です。
バスフィッシングを始めてかなりの年数がたちますが実のところシャッドの釣りはあまり経験がなく、
私の中で「シャッド=低水温期のルアー」や「ボトム付近を釣るもの」と言った間違ったイメージがありました。
しかしここ最近、小物釣りを始めたおかげでベイトフィッシュとタナを意識するようになり、
それをシャッドの釣りにフィードバックし「シャッドルアー=一年中使えるルアー」と意識が変わりました。
そんなナイスなタイミングでのベビーシャッドです。
今回釣行したのは6月下旬の北浦。
この時期となれば今年産まれのワカサギは4㎝くらいに成長し、
越冬したクチボソ(モツゴ)の成魚はちょうどベビーシャッドを超えるくらいのサイズになっていると思われ
まさにマッチ・ザ・ベイトと言え、ラインを結ばれた輝くベビーシャッドを見ているだけで妄想大爆発です。(笑)
シャローエリアのオカッパリなので迷わずフローティングを選び、さらにはワームでは演出できない
トゥイッチ&スローフローティングで誘うと何と1投目で31cmのバスがヒット!
表層のベイトフィッシュを意識している状態のバスに非常に効果的でした。
二匹目のドジョウならぬバスを求めキャストを続け、浮草のエッジで1・2回トゥイッチすると
浮草がモワッと揺れた次の瞬間ベビーシャッドをくわえ反転する魚体がギラッと光りました。
即座に浮草と反対方向へ引き離し無事にランディング!
スポーニングを終え体力が回復し始めた40cmを超えるバスでした。
この日は夕方1時間くらいしか釣りができませんでしたが、ベビーシャッドを使用した感想は
・非常に動かしやすく誰でも気軽に使える。
・泳いでいる感覚がわかりやすい。
・フックの刺さりがよく、前後2本のフックが魚体に絡み付くように掛かるのでバレにくく針が伸びない。
・フローティングスピードがゆっくりで魚にじっくり見せたあとトゥイッチした時の激しい動きでメリハリの利いたアクションができる。
・価格が比較的安く、販売店も豊富なので安心感がある。
やはりベビーシャッドは噂通り釣れるルアーであり「ド定番シャッド」の実力を体感することができました。
今回、このような素晴らしい機会を与えていただいたラッキークラフト様と霞探Rへ感謝いたします。
ありがとうございました。
ヴァガボンド パーシモンソフト95(Angler's Comment:長沼さん)
1)視覚的要素
このルアーはブルーギルを模した形状になっており、バスの視覚に訴えかける要素が高くステイでもバスを寄せる事が出来た。
体高もあるため、95mmのサイズにしては水中での存在感が大きい為であると考えられる。
ただし、寄せる事は出来てもバスが小さい場合はバイトまで至る事がない為、バスのアベレージサイズが大きい場所、または大きいサイズを狙っている場合での使用が好ましい。
2)各リグでのアクション
ノーシンカーでの使用の場合、側面が上向きになり弱った魚を演出することも可能でフックを横刺しに使用しシェイクで誘いをかけ、いわゆる水面ピクピクのようなイメージでの使用を行った。
ジグヘッドでの使用の場合、艶めかしい尻尾の動き、連動してのボディの動き、このルアーのウォブリングは本物の魚が泳いでいるように見える。
シンカーは2.2g以上の重さを使用しないと、浮力に負けてルアーが浮いてしまい、まともに泳がない為、重めのシンカーを使用する事を推奨する。
また、ルアーの上下にスリットが入っているため、フックポイントを隠す事が出来、根がかりがしづらくストレスなく引くことが出来る。
ただし、フックポイントが出ていないため、ある程度竿に硬さがあるものでないと魚を掛けられない為、タックルバランスには注意が必要である。
参考):長沼さんのタックル
ロッド DAIWA steez 701HMHXB-XTQ HUSTLER(ハスラー)
リール DAIWA T-3 1016SHL
ライン サンライン FCスナイパー 16pd
3)考察
このルアーを使用するにあたり、ブルーギルは総じて浮いている事が多い為、このルアーも出来るだけ表層からサブサーフェスで使用し、その時のバスの状態を確認するサーチベイトの役割が一番効果を発揮すると考えられた。