レポートNo:26
NITTI BAIT クランキンジグ レポート

NITTI BAITのクランキンジグについて、霞探R編集長のニッシー西嶋よりレポートをお届けする。ニッシー西嶋が霞探R第4戦にて実戦投入し、プレシャスなバスをキャッチすることができた、あのクランキンジグである。
「ハードベイトとソフトベイト その隙間を体感せよ!」とは、クランキンジグのキャッチフレーズである。その意味をお届けできる内容になっていれば幸いである。

NITTI BAIT クランキンジグ
(Angler's Comment:編集長ニッシー西嶋)


クランキンジグを手に取りわかることは、アイの位置がエラく中途半端な位置にあることと、2本のワイヤーガードが特徴的であること。

ワイヤーガードの効果は言わずもがなであるが、いわゆる「ブラシガード」を採用しなかったことは、フッキング性能を保持することに大きな意味がありそう。それでもこのワイヤーガードは形状を壊さない程度の頑丈さを兼ね備えている。

アイの位置については泳がせてみて初めて理解。ヘッド形状とアイの位置の2つのファクターがユナイトし、絶妙なロールを生み出している。(このロール加減が、微妙だが圧倒的に、他のスイミングジグと違うところだと実感。)

使ってみてわかったのは、アイの位置の中途半端さとヘッド形状のおかげで、このロール度合いも使用するトレーラー次第でコントロールが可能であるということ。つまり、ルアーの存在感自体を、リールの巻きスピードやロッド捌き以外の方法で調整が可能である、という稀有な巻物ルアーであるということである。同時に持ち歩くタックルの数が制限されるおかっぱりにとって、実に有益なルアーであると認識した。

霞探Rの最終戦、プラクティスの結果からスピナーベイトをメインルアーにした戦略を考えていた私。しかし雨と冷え込みのため、バスが口を使いづらい状況だった。しかし、カバーに入り込んでいる気配もないので、スピナーベイトより一段弱く横の動きを出せるルアーとして、クランキンジグを選択し、ルアーローテーション。ミノーやシャッドという選択肢もなくはなかったが、スナッグレス性というアドバンテージはおかっぱりにとっては実に重要。スキッピングもイージーなため、無駄にオープンウォーターでもスキッピングしてしまっていた。そして、そこそこややこしそうな立木に対してもスキッピングでねじ込んでみる。すると魔法のようにスルスルと這い出てくるではないか。たった2本のワイヤーガードはここまで効果的なのか。

キャッチしたこの一匹。冷え込んだ状況下ではじっとしているとずっと思っていたが、冷え込んでもバスは活動しているという証がここにはあった。活動はしているものの、強いアピールに対しては嫌がっているということか。だとすると、このバスは波動やフラッシングがある程度控えめなクランキンジグだからこそ口を使い、キャッチできたと言えるだろう。

「スピナーベイトよりも弱い横の動き」という、まさにニッチなニーズは確かにあった。NITTI BAITのクランキンジグは私に新しい引き出しを与えてくれた。そして霞探R第4戦という実戦の場で実績を残せた事実は、私に確信を与えるのに充分すぎ、信頼へと昇華したのである。

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