レポートNo:44
Selffish 『MBO』 『魔法のヴェール』

新進気鋭のリールメンテナンス系ベンチャーブランドであるSelffish。霞探Rでもすでにその技術力の高さを体験済みの猛者たちは多い。

それもそのはず、Selffishはたくさんのアングラーの声を製品に取り込み、そのクオリティを確固たるものにしているからである。 そんなSelffish魂が込められた2つの製品、『MBO』と『魔法のヴェール』について、編集長のニッシー西嶋氏が語っている。皆さんもぜひ、手に取ってみてほしい。

Selffish 『MBO』 『魔法のヴェール』
(Angler's Comment:西嶋 武寛さん)


『MBO』

日本のアングラーの9割以上は、日常は仕事をして、休みの日に釣りを楽しむような、所謂サンデーアングラー。 つまり、限られた時間の中、そこまで頻繁にリール他の道具のメンテナンスができるわけではなく、使える状態であることが第一、 という人がほとんどではないかと思います。

とはいえ、特にリールは釣り道具の中でも最も精密機械の部類に入る高性能マシーンといえます。 そして、頻繁に買い替えができるほど安いモノ、とは決していえないですよね。

MBOは、このアンビバレントな問題を解決してくれます。キーワードである『低粘度』と『低揮発性』。 これを両立させてしまったため、一度の注油の持続時間が実に長い!そして低粘度であることから、ベアリングが回る回る!

ベイトフィネスのような極限の世界を担保するとなると、低粘度どころか、サラサラな状態である必要がありますが、そのようなオイルを使ってしまうと、 揮発性が高く、すぐに注油し直しが必要になってしまうため、ちょっと大変です。

私は大体、3回の釣行で1回の注油、という割合でMBOを使用していますが、実際はこれでも多いぐらいではないか、と思っています。

使用オイルの選択に迷っているアングラーの皆さんには、是非試してみていただきたいですね!

『魔法のヴェール』

愛着のある道具は、2種類の使い方があると思います。一つ目は、しっかり使うけれど長持ちさせるために、綺麗にしておく。 二つ目は、大事に使うため、必要な時以外はしまっておいて、ここぞ!というに満を持して使う。

釣り道具の場合は、使ってナンボの世界なので、より使って魚をキャッチできた方が、道具にとっても幸せだと思います。

しかし、アウトドアフィールドで使う道具である以上、汚れがつくし、水辺で使う以上水アカ汚れも避けられません。 そしてこれら付着物が光沢を失わせるだけでなく、素材の滑らかまでも失わせます。

もちろん汚れを拭き取るだけでもキレイにはなりますが、ここで『魔法のヴェール』を一滴垂らして全体に塗布してみると。。。手触りが全く変わるんです。 うまく言葉で表せませんが、滑らかさ加減を「青さ」で例えると、東京の青空と、南国パラオの青空のような違い、という感じです。 私はパラオには行ったことはないですが、その違いは何となくイメージできると思います。

滑りが良くなると、投げ釣り全般で命ともいうべき飛距離が変わります。ガイドリングやロッドとの摩擦はバカにできないんですよ。 これは体感した人にしかわからないですが、是非とも多くのアングラーに使ってみていただいて、感動してもらいたいですね。

ちなみに私は、スマホの画面にも塗布しています。触り心地がバツグンです!

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