レポートNo:49
GETNET ジャスターフィッシュ

GETNET製品と言えば、低比重マテリアルを採用していることによる、水中姿勢の安定性がよく知られている。 それを最大限に生かすためのリグとして開発されたピュンリグを、2016年の霞ヶ浦で活躍させた西澤ジュニアが、レポートを寄せてくれた。
あまり表に出ることがなかったノウハウがこのように語られることは、メンバーとしてもとてもうれしいし、詳細レポートで深く語られることがなかった個々のメンバーには、 GETNET、ジャスターフィッシュとの物語があったのだということがとてもよくわかった。

人それぞれのノウハウではあるが、是非とも参考にしていただきたい。

GETNET ジャスターフィッシュ
(Angler's Comment:西澤知也さん)


皆様、昨年は一年お世話になりました。ローリーの息子の知也です。

さて今回はGETNETのジャスターフィッシュ、そしてそれを用いたリグであるピュンリグについてレポートを書きたいと思います!
まずジャスターフィッシュは、ノーシンカーからダウンショット、そしてミドストと各レンジで泳がせることはもちろん、様々なアクションに対応してくれるので、扱いやすいシャッド型のワームだと思っています。
GETNETからはジャスターシャッドというワームも出されていますが、ジャスターシャッドはスイミングで広範囲に魚を探すときに。
一方、ジャスターフィッシュはピンポイントで「ここには確実に魚がいるでしょ」というところで使っています。

ジャスターフィッシュのカラーラインナップは現時点では13色。サイズは3.5”・4.5”・5.5”。
その中でも個人的に好んで使っているのはスカッパノン、スモークシャイナー、桜ブルー、野エビブルーでサイズは全て3.5”を使用。ワカサギが大型化する時期は5.5”も効果的だと思います。
マテリアルがモチモチ+柔らかいため軽めのシンカーでのネコリグでエビが跳ね、その後の漂う動きも表現できます。

次にピュンリグ。GETNETプロスタッフの萩ちゃんこと、萩野政則さんが開祖のリグです。
単純にノーシンカーと思える見た目とは裏腹に、セッティングがかなり細かく設定されており、ジャスターフィッシュ3.5”にカルティバのバマスフックの#4、 ストッパーはdepsのシリコンストッパーのSを使うことでピュンリグは完成します。

※ピュンリグの詳しい説明はこちら。
http://www.owner.co.jp/product/detail.php?no=12306

このリグの良いところは、トゥイッチのあとでステイさせると、水平姿勢でサスペンドするところです。
実際にベイトになるような小魚を飼ってみてわかったのですが、水平姿勢でゆらゆらぼーっと漂っている瞬間が結構あります。 従来のルアー、リグで表現していた動きは、ボトムの餌をついばむなど、なにかしらの行動に集中している瞬間を模しているが多いように思います。 ダウンショットリグはワームを水平に維持することは可能ですが、やはりルアーがラインとシンカーに引っ張られているという、違和感を感じさせる瞬間があるように思います。

実際昨年の霞探R第二戦、掘割川でボイルしているにも関わらずダウンショット・ミドスト・ノーシンカーなど、父や角田さんと共にいろいろやってもダメなタイミングがありました。
そこでピュンリグを投入。ベイトの群れに一度ワームを入れ、そこから逸れてぼーっと漂っているベイトを演じさせると、44cmのバスが元気に水面を割ってくれました(ロリバスにスポットが行きがちですが実は40upエントリーしていました)。 霞水系のようにマッディーなところだと、ピュンリグでのサイトは少し難しく感じますが、アクションコパーなどの偏光サングラスなら、うっすらシルエットは視認できます。 さらにバイトマーカーシステム導入ラインなどを使えば、ブラインドでもバイトは比較的とりやすいので、ベイトっ気を感じるところなど積極的に入れていくと今まで取れなかった魚が取れるかもしれません。

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