世の中に多種存在するクランクベイトのうち、自分が信頼できるものというのは、使っていくうちにどんどん絞られていくものだろうと思う。
当然それは個人の好みやこだわりに深く依存していくものではあるのだが、このハンドメイドバルサのフラットサイドクランクには、こだわりは関係なく誰にでも使いやすい。
ただ投げて巻くだけのクランクベイトにおいて、開発クランクがなぜ使いやすいのかを実釣からの考察してみた。
開発者(開発氏)の意図に沿うかどうかはわからないが、一アングラーのインプレッションとしてご一読いただければと思う。
開発クランク Chip
(Angler's Comment:西嶋さん)
数多くのプロがシークレットだったりシークレットじゃなかったりで使用されているという開発クランク『Chip』。
フラットサイドクランクなので、水温がちょっと上がって10℃前後に達した時期に投げてみました。このルアー、非常にバランスがいいですね。バランスが良いと思った点は3点ありました。
その1。飛行姿勢のバランスが素晴らしい。「よく飛ぶ」というのはルアーにとって褒め言葉のように使われていますが、Chipは投げてみると、「どういうルアーがよく飛ぶルアーか」ということがとてもよく研究されているのだと実感しました。ただでさえ飛ばしづらいフラットサイドクランク。中でもChipはさほど大きなルアーではないし、バルサで重心移動するようなルアーでもないので、これだけぶっ飛ばせるChipは非常にバランスが良いのだなと。
その2。泳ぎのバランスが素晴らしい①。おそらくリップの形状とサイズ、ボディサイズがベストフィットしているのだろうなと思います。フラットサイドクランクが魚を寄せるための明滅効果を出すウォブルやロールのキビキビ感がたまりませんね。それでいてバルサ素材であるがゆえのハイフロート性はネガカリ回避能力抜群。もう無敵ですね。
その3。泳ぎのバランスが素晴らしい②。早巻きしても泳ぎが崩れないんですよ。これはすごい。ハンドメイドなので若干でも微ズレはあるのではないかと思うのですが、まっすぐ泳いできます。見た目では見えないところですが、こういうところは、私たちアングラーは当たり前のこととして製品に期待してしまうモノ。その期待に応える開発クランクは、信頼して使うことができます。
そんなChipは、私の2013年の初バスを連れてきてくれました。もう、サイコーです!!