昨年末に中国は武漢で発生が確認された新型コロナウィルス・・・
まさかこんなにも通常生活に影響を及ぼすとは、12月に開催された霞探R忘年会の席上では誰も予想だにはできなかったはずである。
霞探Rも大きく影響を受けていることは第1戦のレポートで述べている通りであるが、まさか奇数月に霞探Rを開催する日が来るとは、霞ヶ浦の水神様も驚きの事実である。
従って今回の霞探Rは過去のデータが全く参考にならない未知への挑戦であり、図らずしも本来の「霞ヶ浦ジグソーパズル探偵団」が目指したスタイルを改めて感じられる大会と相成ったわけである。
実際釣果は厳しいと言わざるを得なかった。その中でも流石の猛者たちは魚を持ってきてくれた!
そんな猛者たちの筆頭であろうキハチロー氏が、初のレポートを寄稿してくれた。氏の魚にたどり着くノウハウが文章の間からも感じられるナイスなレポートとなっている。
必読して頂きたい。
今回のエリアは西浦と呼ばれる土浦旧港を中心としたの北西部。
本湖側は全体的に浅い為、風の影響を受けやすく、強風時は底荒れして壊滅状態になる可能性がある。
一方流入河川は雨の影響で濁りが入って難しくなる事はあるが、桜川、新川、境川、備前川、花室川、清明川、一ノ瀬川等、メディアで有名となったポイントが多く、本湖、流入共に超ハイプレッシャーエリアと言っても過言ではない。
また前夜には集中的な豪雨があり、これがどのように影響してきたのかも興味深い。
季節は秋めいてきたが、まだまだ日中の最高気温は高く体感的に夏といったところ。
果たしてバスのパターンは夏なのか秋なのか?
カスタンの猛者たちは、どのように攻略してきたのか。
まずはウエイイン
31名中16名(約半数)がバスをキャッチ。
10㎝台と40㎝台がほとんどで、20~35㎝のバスは3匹のみであった。
これは何を意味しているのか、それは昨年襲来した大型台風の影響で昨年産まれたはずの2年魚がほとんど消えたのである。
これが今の霞ヶ浦のリアル。
そんな状況の中ウエイインされたバスのほとんどは流入河川で、本湖側での水揚げは旧港での2本のみであった。
まだ記憶に新しい(内田校長が誕生した)一昨年の土浦エリアを含む第3戦では本湖側が好調だったが、今回は流入河川に的を絞ったメンバーに軍配があがった。
また流入河川の数ヶ所では、小さなバスが目視出来るスポットがあったらしい。
本来なら小さなバスは好奇心旺盛で釣り易いはずだが、ここは忘れてはいけないハイプレッシャーエリア、見えている小さなバスでさえ連日アングラーに叩かれ賢くなっており、なかなか口を使わない、
例えそのポイントに入れたとしてもキャッチ出来ず悔しい思いをされた方も居たようだ。
参加出来なかった方には申し訳ないが、この賢くなったバスを釣るには報告会で松村プロが言っていた、「動かしかたが肝」なんだそうです。
今回についてはポイント選択や釣り方がキーとなっており、アングラーの経験値(観察力、状況判断等)すなわち引き出しの多さが勝敗を分けた。
それでも賢くなった小バスを攻略し、見事キャッチ出来た方は5名、異なる展開で40UPをキャッチ出来た方が8名、その中で45UPのバスをキャッチしている5名の選手がどのように魚を釣ったのか注目したい。
先ずは西澤親子
息子の知也さん(45㎝)
小雨のタイミングだったそうです。
PEラインを直結したPTD HG(3.5g)(グリパンレッドF)+ テナガホッグ(オキシブラッド)を流入対岸の植物に引っ掛けるようにキャストし、着水と同時に水面直下を小刻みにシェイク、艇王の時の伊藤巧のイメージで釣ったそうです。
そしてお父さんの俊一さん(47㎝)(48㎝)+小バス4匹
元祖ロリバス氏の称号を持ち、ロリバスを釣らせたら右に出る者は居ないぐらいの多彩な釣り方で、今までに数多くのロリバスをキャッチしていることは皆さんご存知のはず。
しかし今回はロリバスだけで終わる事はなく、プレッシャーが掛かって水底でじっとしているバスに対してシンカーは嫌がると判断し、HPシャッドテール2.5ノーシンカーを超ロングステイで口を使わせ47㎝をキャッチ。
これこそ、まさに巧の技!!
2本目は別のポイント
減水していたので岸ギリギリよりも少し深くなった所をHPシャッドテール2.5リーダー多少長めのダウンショット。シェイクさせずにゆっくり引き途中でラインを緩ませて誘い48㎝をキャッチ。
バスは浮いていなかったし、流れも結構あったので底ではなく中層に居ると判断したそうです。
ローライト+濁りなので2匹ともカラーはエビミソブラックを使用したそうです。
しかも2本目は息子の知也さんとほぼ同時に釣れたようで小雨のタイミング、まさに時をとらえた“時合い“というやつである。
最高の1日だったそうです。
続いて私
キハチロー(45㎝)(42㎝)+小バス4匹
ジャスターフィッシュ2.5(野エビブルー)ノーシンカーをドリフトさせて1本目(42㎝)。
2本目は強めに降った雨の後、プレッシャーを避けて駐車可能な場所から歩いて、あまり人が来なそう所まで行き地形変化が有るところにジャスターフィッシュ3.5(グリパンシード)の0.6gネイルリグのスイミングでキャッチ。
そして昨年のAOYの実力者&今回ビッグフィッシュ賞のインパク(50㎝)(42㎝)(41㎝)
夏らしいエリアをテンポ良く回り、プレッシャーを与えないようにアプローチして40UPを2本。
エグダマレベル3.5g(ダークシナモンブルーフレーク)+ハリーシュリンプ3(ダークシナモンブルーペッパー)
ビックフィッシュはサイトで!!
ハイパーオマタソフト(キャラメルブルーバック)ノーシンカーで放置してからのワンアクションで技ありのキャッチ。
最後は年間暫定トップの
松村プロ(49㎝)(43㎝)(42㎝)
目に見えるポイントではなく、地形を把握したプロならではの沖の釣りで3匹キャッチ。
ドライブシャッド3.5(コスモブラック)の0.9gネイルリグのゆっくり巻きだそうです。
ルアーはバラバラですが
共通していることはプレッシャーを与えずに釣りをしている事。
何度も言いますが、
ここは、超ハイプレッシャーエリア!!
人とのソーシャルディスタンスも大事ですが、バスにもプレッシャーを与えない距離感を持つことが釣果に繋がったようです。
また雨も人の気配が薄れるので有効になります。
大きいサイズのバスは天才と呼ばれるぐらい人の気配に敏感で、プレッシャーの掛かった小バスの何倍も賢いはずです。
45UPを含めて40UPを複数キャッチする事がどれだけ難しい事か、お分り頂けただろうか。
そして気になる年間AOYレースは、松村プロとインパクの一騎討ち!!
初戦で松村プロが50UPをキャッチすると、今回はインパクが50UPで猛追するというハイレベルの展開、最終戦まで目が離せませんね。
次回第3戦は10月11日北浦の予定
無事に開催されることを祈ります。
あっ、順位の方は大会結果をご覧ください(^_^;)
運営スタッフの皆様、参加された皆さまお疲れ様でした。
各スポンサー様、ありがとうございました。
以上、初レポートを承りましたキハチロー(山崎喜八郎)がお届けしました。