今から115年前の1906年4月18日、アメリカは西海岸でサンフランシスコ大地震が発生。
影響は大きく、西海岸の経済の中心はこの時よりロサンゼルスに移っていったそうだ・・・。
翻って現在、2021年4月18日、霞探R第1戦が北浦にて開催された。サンフランシスコ大地震にも匹敵する「コロナ災害」が発生している中、開催まで漕ぎつけることができたのは関係各位の理解のたまものであり、
それを支えてくれたメンバーの絆であったと思う。皆さんに感謝である!
さて、そんな第1戦のWinner藤咲氏からとても読み応えのあるレポートが届いた。春の激変にさらされた今回の第1戦、ハードコンディションにどう立ち向かっていったのか。必読願いたい。
2021年の霞探R第1戦が開催されました。まずは昨年から続くコロナ渦のなかで、霞探Rが無事に開催できたのもスタッフの皆様のおかげです。いつもありがとうございます!!
今回のレポートは私、藤咲が書かせていただきます。どうぞお付き合いくださいませ。
さて、今回のエリアは『The・北浦』
このエリア個人的にあまり好きではないんですよね…。
毎年春の北浦と言えば、You Tubeや雑誌などの各メディアが「シラウオパターン」やら「春爆」やらで特集を組みますが、正直そんな美味しいこと一度も味わったことがありません。。
しかもエリアは北が鹿行大橋より下流〜南は鰐川橋までで、何と「前川」がエリア外となりました…
毎年この時期はバスが産卵のためシャローに入ってくるので、全体的に浅い前川は釣れない時の保険的エリアだったのですが、そのエリアが使えない。また大会当日の天気予報は、晴れ時々曇りで前日に雨が降るために多少の濁りが入るのと、
風向きが南西から西寄りで次第に強くなるという釣りにはあまり良くないコンディションでした。
そんな激戦必至の北浦をカスタンの猛者達はどのように攻めてきたのでしょう??
ここからは私のスポーツトレーナー的考察も交えながら大会を振り返りたいと思います。(順位は速報をみてください)
まずはウェイイン。
31名中7名しかバスをキャッチ出来ませんでした。。。このキャッチ率の低さは大会当日の北浦バスがいかに強敵だったかを物語っています。
昨年のAOYであるインパク・高橋さんはプラクティスにてスポーニングを意識したバスを確実に獲れるパターンを見つけていたそう。
ですが、前日の雨と次第に強くなってくる風の影響でパターンが崩れてしまったとのこと。無念のノーフィッシュでしたが、前を向き次戦以降頑張ると堂々と話をしていた姿は、真のアスリートだけが持つ強いメンタリティーをみせられた気がしました。
そんな強敵の北浦バスを朝一見事に釣り上げたのは、1年振りのカスタン参戦、北村さんでした!
6:08に鰐川のテトラにてHPシャッドテールのジグヘッドリグで釣れたそうで、見事な先制点(36cm)をGetしました。自分の得意なエリアでしっかりと結果を出すあたり得点感覚の優れたストライカーのような仕事をされました!!
その鰐川エリアでやはりあの人も釣っていました!
そう、内田“ダウンショット”校長です!!
今回はプラの感触から鰐川が釣れると予想。北村さん達とテトラをシェアしながらもなかなか釣れず、エリアを少し北上し神宮橋ドック下でついにバスを仕留めたそうです!
釣れたリグはカットテール4インチのジグヘッドワッキーとのことで、伝家のダウンショットリグに新しい武器が加わり、またまた強い選手となりました!!
さて、他のエリアはどうだったのでしょう?
今回唯一、北浦東岸で釣ってきたのはカスタンのリビングレジェンド・大崎さんでした!
釣れたエリアは沼尾ドッグにてカットテールのダウンショットリグだそうです。釣れたエリアは風表でリグを操作するには難しかったと思いますが、そこはカスタンが誇るリビングレジェンドである大崎さん!
華麗なテクニックが光った結果なのでしょう。東岸唯一の釣果である辺りも大崎さんのエリア選択の大胆さが出たのではないでしょうか。
続いては北浦随一のハイプレッシャーエリアである水原エリアで釣られてきたお二人。
一人目は渡辺お兄さん!!6:44にセンコーのノーシンカーを沖側の石積みにキャストして釣ったのが40cmの良バスでした!私も朝一からこのエリアで粘っていましたが、岸際で鯉のハタキがすごくアタリもありませんでした。
そんな中、その状況を冷静に分析し、沖側を攻め抜く戦術を見せたお兄さんの戦術眼の高さには驚きを感じました!
そしてこのエリアで結果を出したもう一人が上原さん!!
場所も渡辺お兄さんとほぼ一緒だったようですが、石積みに浮草が絡む場所にてHPシャッドテールのダウンショットリグで釣れたそうです。
上原さん曰く、北浦のエリアはほとんど知らないそうで、水原の石積みエリアが唯一自信があるエリアとのこと。しかしそんな自信のあるエリアも前週に行われたチャプターではノーフィッシュがでる程タフな状況だったそう。
アタリもなく風も強い厳しい状況のなか、ひたすらコンフィデンスを信じ果敢にキャストを繰り出す姿は、フラフラになりながらも一歩一歩ゴールを目指すフルマラソンの選手をみるような感動を感じさせられました!
残りの二人もエリアは一緒でした。
まずは私、藤咲です。エリアは堀割川下流の舟が係留されている鉄パイプを、HPシャッドテールのダウンショットリグで運良く41cmのバスが釣れました。
朝から水原エリアで粘るも、前述した鯉のハタキで全然釣れずエリアも10ヶ所以上ランガンしました。何度も何度も諦めそうになりましたが、頭の中で『諦めたら試合終了』のフレーズが浮かび何とか1匹釣れました!
某スポーツ漫画での名ゼリフに感謝します(笑)
最後の7人目は霞探Rが誇るキング梅ちゃんです!
釣ったエリアは私と同じく堀割川の上流で、カットテールワームを舟の下に落として喰わせたとのこと。そしてしっかりと外道のザリガニも釣ってくる辺りが期待を裏切らないキングたる所以ですね。
このように釣れたエリアは大崎さんを除く6名が比較的プロテクトされたエリア(鰐川テトラ・水原石積み・堀割川)だったのと、釣れたルアーが全てソフトルアー(ダウンショット・ジグヘッド・ノーシンカー)だったのが興味深い大会でした。
松村さんや丹さんが報告会で言っていたのは、【スポーニング時期の攻略法は、スポーニングエリアのストラクチャーに対して、軽いワームなどをバスの眼の前に落として浮いたバスに喰わせる】という戦術を実行出来るかどうかが鍵のようです。
来年のスポーニングシーズンにこの攻略法を試して金メダル級のバスが釣れるといいですね!!
最後に運営スタッフの皆様、参加されたメンバーの皆様お疲れ様でした。
また各スポンサー様、ありがとうございました。
次戦以降も霞探Rはコロナにもオリンピックにも負けないくらい熱く戦うことを誓いながら、レポートを締めたいと思います。