秋は台風である。いきなりではあるが異論は出ないであろう。
事実今回の大会もこの大自然の脅威に大きく翻弄されることになる・・・。
今回財務大臣中村氏がレポートを担当してくれた。優勝と引き換えに氏に訪れた試練とはなんであったか。霞探Rの真の法則が明かされる!?
世界中のスーパーコンピューターが予想した台風14号の進路が大きく逸れ、一時は開催が危ぶまれた第3戦が無事に(?)開催されました。 しかーし、「バス心と秋の空」、バスはいったいどこに行ったのか?多くのメンバーがプラ段階から魚を見失い、プランもない中で魚を探す大会となった。
10月といえば例年であれば最終戦の時期。 過去の霞探R最終戦は「釣れない」「タフコン」「悪天候」と、毎年非常に厳しい釣果になっていることはご存知か? 2017年の霞本湖戦、50名超の参加で6名のウェイイン(約1割)。2018年の北浦戦、50名超の参加で16名のウェイイン(約3割)。そして昨年2019年の霞本湖戦も、40名参加で8名のウェイイン(約2割)。 そのローウェイインの主な原因はやはり目まぐるしく変わる秋の天候だろう。過去3年いずれも、台風、爆風、豪雨などの影響を受けた。本大会もキャッチされたバスは9名で10本、ウエィイン率として約3割と、やはり台風14号による長く降り続いた雨の影響はあったと言っていいだろう。
まず本大会で釣果があったメンバーたちのウェイインは3種類に分かれた。 まず第1として葦絡みの増水パターンを攻略した面々。松村氏、峰岸氏、石川氏および財務中村が該当する。 この内3名が6時台の釣果ということから、本パターンに6時台限定の大きな時合があったのかもしれない。
第2として支流および河口パターンを攻略した面々。飯島氏、竹内氏、荒川氏および高橋氏が該当する。時間帯も6時、10時、12時と万遍に魚がキャッチされていた。 魚のストック量が多さやフレッシュな魚の行き来が釣果につながったと思われる。
第3としては慣れ親しんだ信頼の高いエリアを攻略した上原氏。しかし今回は強風の中で絞り出した執念の1本のようである。
では入賞者のパターンを振り返る。
ビッグフィッシュ賞を獲得した松村氏。完全に魚を見失っていたということだが、増水を意識して葦の中にいる魚に狙いを絞り、1/2ozジグでのフィネスなアプローチにより、朝一で44センチをゲット。
「今の状況」を的確に把握し、そして「適切なアプローチ」を心がける大切さをメンバーに示した流石の1本でした。
技能賞を獲得した飯島氏。ハイプレッシャーの有名水路で40アップ2本を釣り上げるテクニックは一級品ですね。2年前も同じエリアで釣った48センチのビッグフィッシュが思い出される。タフコンでの2本キャッチは文句なしの技能賞でした。
3位入賞の石川氏。矢板でプロテクトされた葦エリアに風を嫌う魚が入ってきそうなパラダイス?を見つけ、1本ゲット。しかもこのタフな状況でもしっかりと魚にプレゼンテーションするために選んだ5gテキサスがナイスチョイスでした。
2位の高橋氏。唯一プラ段階から魚のポジションを把握し、今回もノープロブレム!のはずが、残念ながらショートバイトのためフッキングミスが多かったようだ。
しかしその状況をよく理解し、最終的にはフッキングに工夫し、12時に待望の魚をキャッチするというAOYへの執念を感じさせるナイスフィッシュでした。
最後に、速報の通り、今回運良く優勝することができた財務中村。風が当たってベイトが寄せられ、それを狙うやる気のあるバスを狙いスタート。
風の影響で強いうねりの波が生じていたため、ルアーのボリュームでアピールした方がいいと判断し、ビックベイトを選択し、ほんの数投で魚からの反応があった。
まずは60センチ超級のキャット。残念ながら護岸際でフックオフしたが、その数投後に今回のウイニングフィッシュとなった42センチの魚をゲットした。ルアーの大きさに反してフィネスなアクションを心がけたのが良かったのかもしれない。
しかーし、この後に事件が起きる。先ほどの魚から、葦周りに魚が寄っていると判断し、同じようなエリアを撃ち続けたのだが、その際、土手の階段で滑って転び落ち、結果足首を捻挫。ううう。。。
霞探Rでは体を張ったら賞を得るという言い伝えがある。過去には、う〇こを踏んでAOYに、マーメイドになって笑を(賞ちがい)。
しかし怪我はさすがに笑えません。皆さん雨の日は特に滑りやすいので改めて注意しましょうね。特に霞探Rは高齢化が進んでいます。
気持ちは若くても体はついてきません。怪我のない楽しい団体にしましょうね。
さて、次戦は霞探R初の11月戦。どんなドラマが生まれるか、誰がAOYを獲得するのか、楽しみですね。