親子鷹という言葉がある。これは父と子でともに優れた才能を発揮している状態を比喩したもので、言葉の由来は昭和30年代に書かれた子母澤寛の小説「親子鷹」からと言われている。
翻って霞探R、一つの特徴として「親子参加」が珍しくない事がある。これは霞探Rのトーナメントを名乗ってはいるが、ミステリーレングス等の必ずしも順位絶対の方針では無い事が結果的に親子参加の敷居を下げたのではなかろうか。
従ってこの「親子鷹」が生まれやすい土台があり、過去にも様々な「親子鷹」が生まれてきたのである。今回のレポートを書いてくれた峰岸氏も毎回親子で参加頂いている、霞探Rが世界に誇る「親子鷹」である。
その"子"啓介氏より非常に熱いレポートが届いた!必読である!!
お世話になっております。峰岸です。
親子でカスタンに参加させていただいており、大勢の方から刺激をもらい、釣りを楽しんでおります。
第2戦について、拙いレポートではありますが、目を通していただけると幸いです。
さて、今回のエリアは、西浦(北は牛渡漁港から南は古渡出口まで)であります。
事前情報として、はっきりとした理由は分かりかねますが、土浦旧港の釣り禁止エリアが広がっているとのこと。
現在、コロナ禍で空前絶後の釣りブームらしく、釣り人が増えているみたいです。トラブルで釣り場を減らさないために、バスを愛し、バスに愛される人間になるために、マナーを守って楽しく釣りをしていきたいですね。
ではまず、当日の天候について。開催日の数日前、台風5号が日本に接近し、関東が台風の予報円の中に入ってしいそうという状況。 しかも、開催日当日に最も接近しそう。最悪、中止も?という不安も頭をよぎりましたが、予報より接近が遅れ、東に大きくそれてくれました。 なんだかカスタンは、台風絡みの開催が比較的多い?気が個人的にしています。無事に当日を迎えられましたが、雨、もしくはローライトなコンディションを想定していたところ、早い時間帯から強い日差しが出てきました。 かと思ったらまた曇る。そしてまた晴れるという、ころころと変わる天候であったと思います。参加者の小島プロいわく、晴れたのでブッシュを打ちに行ったら曇り、またその逆もあったとのこと。 その他、「巻物中心のタックルで来ちゃったよ」との声があったりと天候に苦しめられた方も多かったと思います。
当日の釣果としては、参加者30名中、ウェイインされた方が18名(60%)。その内、リミットメイクをされた方が10名(18%)。報告された魚は32本(平均30.3cm)という結果でした。 詳細を見てみると、ハードベイトで釣れた魚は3本、ソフトベイトは28本、スモラバは1本であり、この時期効きそうな水面での釣りは1本(ティムコさんの野良ネズミマグナム)のみでした。 今回に限ったことではありませんが、ソフトベイト28本中、7本(25%)はO.S.PさんのHPシャッドテールであり、カスタンでの使用率の高さと実績、信頼度はかなり高いです。
釣果のあった場所については、流入河川が72%とほとんどを占める結果に。その内、桜川が25%、
小野川が22%と大きな割合でした。しかしながら、桜川では、桜川で釣れたサイズの75%が20cm~30cmであったのに対して、小野川では、小野川で釣れたサイズの71%が40cm以上という違いがありました。
もちろん、他の場所でもいい魚を釣っている人はいますが、特徴的だと思います。
また、時間帯別で見てみると、スタート(6時前頃)から9時までの時間で、釣れた魚の63%が報告されていますが(やはり朝は大事)、11時から12時のお昼の時間帯でも釣れた魚の22%が報告されていました。
その中でも報告された40cm以上の魚8本の内、5本は11時から13時に釣れています。朝を外してもお昼にもう一度チャンスが訪れるということですかね。!
それでは、次に入賞された方の釣り方等を見てみたいと思います。
今回の1位は、私、峰岸なのですが、内容的には映えないので、まずは私から。正直、消極的な抑え釣りです。サイズは小さいこと確定ですが、必ず魚がいる流入河川のポイントへすぐ向かいました。案の定、20cm台ですがすぐに親子で1本ずつ釣れました。
周囲には同じような見た目のポイントがあるのになぜかここだけに居るんです。何か魚が好む条件があるんですかね。それが分かるようになればひとつ上手くなれる気がします。次に上流の水を吸い込んでいる水門へ。
水が巻く場所にて、bottomupさんのM.P.S BIGのホバストをフワフワ漂わせたところ、1位をもたらしてくれた39cmが食い上げてきてくれました。この2つのポイントは、松村プロの抑えの場所でもあったようで、後々、松村プロを苦しめる結果となったようです。
次に2位のインパク高橋さん。流入河川中流において、霞デザインさんのハイパーオマタスティック3インチを沈みものにひっかけて外したところ、ラインが走り44cmを釣りました。当日はこの1本のみで、 何も分からず終わったとのことでしたが、いつも報告を聞く度、魚のいる場所、釣り方が見えており、感覚が違うなと感じています。 また、プラでは、流入河川の上流にて霞デザインさんアユクローンをドリフトさせ、いい魚を釣ったとのこと。 霞デザインさんのルアーは、魚からの反応が違うことから、何か味付けがあるのだろうというコメントもありました。
そして、3位の藤咲さん。3位ではありますが、釣果としては25cm、40cm、48cmと第1戦に引き続き当日トップ。ビックフィッシュ賞も前回に続き連続の獲得で、サイズを競う中では、最もいい釣りをされた方でした。 プラをされた状況を伺うと、土浦周辺の流入河川に絞りプラをされたようです。全流入河川をチェックし、各流入全てで40upをとったとのこと。感触として流れを求めている感じであり、サマーパターンに入ってるかもしれないという状況だったようです。 当日は、魚がちらほら見えるが、流れがプラより弱く、魚もフラーっと泳ぎ、元気が無い様子。食うけどすっぽ抜けやバラすことが多かったようです。 そんな中、11:04にO.S.PさんのHPシャッドテール2.5インチのダウンショットで40cm、帰着時間が迫る13:04にヤマセンコーの2インチでビックフィッシュ賞となる48cmと後半戦で魅せてくれました。第3戦も楽しみですね。たぶんプレッシャーすごいと思います。
最後に特殊な釣り方、エビダンについて。エビダン=エビのダウンショットリグのことです。 カスタンは餌釣りもOKです。餌を使ってバスを釣ってもウェイインができてしまいます。もしかして優勝もAOYも獲れるんですかね?今回は、エビダンを使って挑まれた方がいらっしゃいました。 私も子供の頃、ワームで反応がなくても、エビやミミズに変えると釣れた記憶があります。魚はやはり偽物を分かっていますね。そういえば餌釣りOKなんだなと思いましたので、紹介をさせていただきましたが、なかなかこのようなルールはないですよね。 カスタンの特徴のひとつだと思います。
次戦の第3戦は、真夏の8月1日。梅雨も明けてかなり暑い日が続いています。第2戦から約1ヶ月後の開催となり、運営スタッフの皆様におかれましては、かなり多忙だと思われます。
いつもありがとうございます。参加者の方におかれましても、何よりも今は体調に気を付けて、次戦でまた楽しく釣りができることを楽しみにしています。
それでは、これで第2戦レポートを終わりとさせていただきたいと思います。お付き合いいただき、ありがとうございました。