霞探Rの前身、「霞探」が誕生したのが2000年。霞探Rにリニューアルしたのが2012年。いずれの世代メンバーも霞の猛者であることは疑いようのない事実であるが、 今回のレポートを担当してくれた石川氏の「創成期を知るメンバー」が減っていることは事実であり、ちょっとさびしい・・・のが実感。霞探をよく知る石川氏のレポートをどうぞ。
今年の霞探Rを締めくくる最終戦が10月1日に行われました。
例年であれば秋めいてきて横方向の動きにバスが反応し始める時季ですが、今年は残暑というよりもずっと夏。
試合当日の天気も曇り一時雨の予報ながら最低気温は22℃、最高気温は27℃を超える予報でした。
この季節進行をメンバーはどう捉えるか悩んだことだと思います。
私の釣りを振り返ってみると、まだまだ夏を引きずっているバスが多いであろうと思い、堀割川入口近くの鰐川の杭をメインエリアにしました。
杭と土留め矢板、土留め天端のゴロタ石、護岸エッジ、葦と狙うべきポイントがあり今日一日をここでやり切ってもいいと思っていました。
先ずはドロップショットで1本づつ杭の右側と左側を丁寧に探っていくうちに、グーっと重い手ごたえにバスを確信したところで合わせましたがすっぽ抜け。
その後、7時半くらいまで杭撃ちを続けるも反応がなく作戦変更。
ベビーチッパワRBブレードで矢板の外側から足元のゴロタまでをクランキングで探ると、ゴロタのところでゴン!
バスかと思えば42センチのキャットちゃんでした。
ドロップショットとクランキングをローテーションさせつつ粘るも反応なしなので、8時半でお気に入りエリアに見切りをつけ、TAKE-Eガイドサービスへ電話相談すると「小さいながら反応いっぱいあるよぉ~」とお誘いがあり、常陸利根川近くの市和田の水路へ移動することに。
そのポイントに到着しTAKE-Eガイドに聞いたおすすめリグをリグっていると、にっしー氏も登場。
言われたとおりに菱藻のパッチをネコリグで探ること数投、着底で止まったラインがスルスルと動き出し、念願の1匹目をキャッチ!
サイズは18センチと大きくはないですが、まずは釣らないと入賞抽選の土俵に上がれない霞探R。大きな価値ある1匹をゲット!
その後、何度も反応はありましたが、バスが小さいのかフックアップできないままタイムアップ。という感じでした。
では皆さんの報告を簡単にまとめると、サイズを問わず数が出ていたのはM川エリア。
40アップも4匹キャッチされている。
40アップをキャッチしたルアーは、スピナーベイト・スティックワーム・リブ系ワーム・エビ系ワームでワームのリグはノーシンカー・ドロップショット。
ほかのエリアは市和田水路・堀割川・夜越川・北利根川で釣れており、鰐川は唯一ブレードジグで40アップが1匹キャッチされたのみ。
外浪逆浦も鰐川と同じく、ドロップショットで40アップ1匹のみ。
全体的な傾向としては、得意なルアーで釣ってきた人もいたが小さなエビを捕食しているのに着目し、小さなワームをより自然なアプローチに心がけてバスをキャッチした人が多かったようです。
どの時間帯に何センチのバスがキャッチされているのかグラフ化してみました。
9時までに釣果の大半が集中していますが、これが時合なのか、それともアングラーの集中力の高まりなのか、ポイントがフレッシュな時間帯だからなのかは何とも言えませんが、40アップは朝から昼過ぎまで釣れているのは可視化できました。
あきらめずに投げ続けるのが大事なのは間違いなさそうですね。
今回の霞探Rの前にぼんやりと「霞探の創成期を知るメンバーが減ってきたなぁ」と考えることが時々ありましたのでちょっとだけ昔話を。
そもそも「霞探」とは、「霞ヶ浦ジグソーパズル探偵団」を略して「霞探」となっています。霞ケ浦をジグソーパズルのようにエリア分けして、その一つひとつのピースをみんなで楽しく探検し、ジグソーパズルを完成させるがごとく霞ケ浦を知ろう。という考えが基になっています。
釣りを通じてバスの状態を知ることだけでなく、付近の食堂やトイレの情報などもみんなに紹介したり、エリア内の水門の名前を全て調べた人も過去にはいらっしゃいました。
そんな風に探検するためにはただ単に数やサイズを追い求めて釣りをしていては情報収集ができないので、1匹でも釣れば子供から本気で釣りに打ち込む人まで楽しめるように入賞抽選「ミステリーレングスルール」が導入されたのではないかと思います。
しかしながら、コロナ過や多くのメンバーを収容できる食堂がなかったりする中で、昼食をとりながらのコミュニケーションの時間を釣りの時間に振り替えざるを得ない状況に対応して近年のスタイルとなっています。
今後の「霞探R」のスタイルをどうしていくか?来シーズンまではまだ時間がありますので、メンバーみんなが楽しめる霞探Rになるよう話し合いしていこう!
今シーズンは初戦と最終戦で優勝させていただき、ありがとうございました。
来シーズンはうちの娘の参戦もあるのか?乞うご期待!!
石川智規